今週のおすすめ文献(医療技術関連)アブストラクト閲覧無料!
よく利用されている文献の中から、アブストラクトを無料で紹介します。
月:内科 火:看護 水:外科 木:医療技術 金:くすり
海外ジャーナルレビュー
「循環器」「癌」「生活習慣病」「救急医療」「整形外科・理学療法」「看護・母子医学」などの主要海外ジャーナルから、最新の記事のレビュー(日本語)と関連するメディカルオンラインの文献を紹介します。
- 夜間の航空機騒音は心臓を有害リモデリングする (Journal of the American College of Cardiology)
- 2024年アフリカのMpoxエピデミックの現況 (The New England Journal of Medicine)
- 小児の急性単純性虫垂炎、保存的管理は1/3で失敗:APPY試験 (The Lancet)
- 切除不能肝がんでのTACEにデュルバルマブ+ベバシズマブを追加でPFS延長:EMERALD-1試験 (The Lancet)
- エピジェネティック・クロックで示す「オメガ3脂肪酸を3年続ければ3ヵ月寿命が延びる」:DO-HEALTH Bio-Age (Nature)
FDAニュース
FDA(U S Food and Drug Administration)発表の医薬品、医療機器に関する安全情報・承認情報から、主な記事(日本語)とそれに関連するメディカルオンラインの文献を紹介します(毎週1~2記事)。
- COVID-19公衆衛生危機から得た教訓は、今後の危機にも生かされる (PRODUCT APPROVALS -Drug-)
- 早産リスク軽減を適応とするプロゲスチン製剤Makenaの迅速承認を取り消し (PRODUCT SAFETY -Drug-)
学会カレンダー
ニュース・プレスリリース
くすり新着医薬品
くすりサイトに、ここ数ヶ月に薬価収載された医療用薬を紹介しています。

商品名

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プロダクト(医療機器)新着企業
プロダクトサイトに新規に掲載した企業を紹介しています。
医療裁判・コラム
- 医療裁判: 医療に関連した国内の裁判判例について、医療現場に役立つ視点で紹介・解説しています。また、判例に関連したメディカルオンラインの文献も紹介しています。
- コラム: 医療現場および病院経営等において、弁護士に問い合わせをしたくなるような法律に関する疑問についてQ&A方式で解説しています。
医療裁判:前医が依頼した病理医による「胃がん」との病理診断に基づいて 胃切除術を行った後医が,実際には胃がんでなかったため 法的責任を問われた事例
2025年01月24日
後医にあたる大学病院が,前医の依頼した病理診断医の印環細胞がん(Group5)であるとの病理診断に基づき,患者(本件手術当時44歳)に対し,幽門側胃切除術を行った。その後,実際には胃がんでなかったことが判明したため,患者が,大学病院に対し,胃がんであると誤診して手術を行ったとして損害賠償請求をした。
裁判所は,大学病院において,再度の生検を行いまたは標本を取り寄せて病理組織検査をすべき義務があったとは認められないとして,請求を棄却した。
なお,本件において,患者は,訴訟係属中に死亡し,患者両親が訴訟を承継していた。(熊本地方裁判所令和2年3月25日判決)
コラム:警察から患者の情報について照会があった場合,どのように対応すればよいか?
2024年12月20日
Q1.当院に通院中の患者が,刑事事件の被疑者として逮捕されたようです。警察から当院に電話があり,患者の病状や治療経過の回答を求められました。患者の情報を本人の許可なく警察に伝えてもよいでしょうか。また,回答する場合の留意点を教えてください…
医療裁判:抗凝固薬の休薬期間中に患者が脳梗塞で死亡したことに関して処方医の過失が認められた事例
2024年11月19日
本件は,大腸ポリープに対する内視鏡的粘膜切除術を受けた翌日に脳梗塞を発症して死亡した患者(男性,当時62歳)の相続人が,「患者の死亡は,患者が常用していたリバーロキサバンの休薬期間について意見を求められた際に医師が不適切に長い1週間の休薬期間を回答したためである」などと主張して,医師,病院に対し,損害賠償をそれぞれ求めた事案である。
裁判所は,医師が1週間の休薬期間を要すると回答したことについて過失があるとした。その上で,この過失が無く,78時間程度の休薬に留めていれば,患者が死亡した時点で生存していた高度の蓋然性があったとまではいえないまでも,同時点でなお生存していた相当程度の可能性があったとして,患者の慰謝料を900万円と認定し,請求を一部認容した。(東京地方裁判所令和元年9月12日判決)