医療裁判紹介バックナンバー

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医療裁判:急性期病院の入院患者への退院請求

2023年01月23日
頸椎症性脊髄症の患者(男性,60歳代後半)に対する頸椎前方固定術後,患者が低酸素脳症による遷延性意識障害となり,急性期病棟にある個室への入院を継続した。 病院は,患者の病態が急性期を脱したことや患者側の損害賠償請求により信頼関係が破綻したことを理由にして転院を求めたが,患者側が転院に応じなかったことから,訴訟を提起して患者に退院(病室の明け渡し)を請求した…(東京地方裁判所令和元年10月31日判決)

コラム:個人情報漏えいにおける賠償額と患者対応について

2023年01月10日
私は医療法人の事務長をしている者です。当院の健診を受けた患者Aさんから,昨日,別の人の健診結果が送られてきたと電話がありました。確認したところ,Aさんに誤って患者Bさんの健診結果を送付していたことが判明しました。連絡をくれたAさんには,訪問の上,謝罪し,一応の理解は得られ,Bさんの健診結果も返却してもらいましたが,まだBさんには事情を説明していません。この場合,Bさんに対する賠償額はいくらが妥当でしょうか。今後,Bさんにどのように対応したらよいのかも教えてください。 なお,誤って送付された内容は,氏名のほか,採血結果,尿検査結果,要精密検査などの判定内容です。

医療裁判:胸腔鏡下拡大胸腺摘出術において, 医師の手技上の過失が認められた事例

2022年12月19日
重症筋無力症およびその合併症である胸腺腫と診断された患者(男性,当時47歳)が,胸腔鏡下拡大胸腺摘出術を受けたところ,手術中に大量出血により低酸素脳症を発症し,意識が回復しないまま,手術の約1年後に死亡した…(広島地方裁判所令和2年12月22日判決)

コラム:年俸制の医師に対する残業代の支払いは?

2022年12月05日
当院では、医師との雇用契約で年俸制を採用しており、年俸には残業代も含まれています。コロナ禍の下、業務が多忙となり、勤務時間を大幅に超過している医師も出て来ており、医師からは残業代が支払われないのはおかしいと言われています。残業代を含めた上で年俸額を決めているにもかかわらず、残業代を支払う必要はあるのでしょうか。

医療裁判:レーシック手術における術前の説明が不十分であったとされた事例

2022年11月21日
左眼に網膜裂孔が認められていた患者(女性,当時57歳)が,両眼に対するレーシック手術を受けたところ,左眼に網膜剥離を発症し,視力回復の効果が得られず,かえって単眼複視の後遺症を負った。患者が,クリニックに対して損害賠償を求めたところ,裁判所は,担当医師が患者に対して左眼の網膜裂孔から網膜剥離を発症するリスク等を伝えていない等,手術前の説明は十分なものではなかったとして請求の一部を認容した。(東京地方裁判所平成30年8月9日判決)

コラム:患者の遺族の一部からカルテ開示請求を受けたら?

2022年11月07日
私が院長を務めているクリニックには認知症外来があるのですが、先日、他院で亡くなった元患者の遺族のひとりから、「カルテ開示請求をしたい」との電話がありました。しかし、そのすぐ後に別の遺族から電話があり、「もし他の遺族からカルテ開示請求があっても絶対に応じないで欲しい」と言われてしまいました。どうやら、この患者の残した遺言の効力について相続人間で争いがあり、そのために遺族のひとりがカルテ開示請求をしてきたということのようです。当院の診療経過には問題はないので開示してもいいのですが、開示すると無用なトラブルに巻き込まれそうで躊躇しています。そこでお聞きしたいのですが…

医療裁判:HIV感染患者に対する治療の拒否が違法とされた事例

2022年10月17日
本件は,歯列矯正治療中にHIV感染が判明した患者に対し歯科医院が治療を継続できない旨伝えたことが,正当な事由のない治療拒否に当たるとして,患者が歯科医院に対し慰謝料の支払いを求めた事案である…(東京地方裁判所令和2年3月5日判決)

コラム:監視カメラを法的に問題なく設置するためには?

2022年09月26日
以下の場面において,病院に監視カメラを設置して撮影録画することを考えていますが,患者のプライバシー等の観点からどのような方法をとれば法的に問題なく設置できるでしょうか。 1.防犯目的で廊下や救急外来に監視カメラを設置すること  2.手技向上のために診察室に監視カメラを設置すること  3.診察中に暴言等を繰り返すクレーマー患者と監視カメラを設置した応接室で話をすること 

医療裁判:白内障手術に関するカルテの改ざんについて損害賠償責任が認められた事例

2022年08月31日
両眼の白内障手術後,左網膜中心動脈閉塞症により左眼失明の後遺障害を負った患者(男性・当時80歳)が,執刀医には,術前説明を怠った過失および術後の眼圧の適切な管理を怠った過失があり,また,執刀医によるカルテの改ざんや虚偽説明によって精神的損害を被ったと主張して損害賠償請求を行った…(東京地方裁判所令和3年4月30日判決)

コラム:紹介状作成と患者の同意(個人情報保護の観点から)

2022年08月03日
当院受診中の患者さんが引っ越すことになり,患者さんから引っ越し先の医療機関を受診するために紹介状の作成を依頼されました。 しかし,併せて患者さんから,一部の病歴についてプライバシーの観点から紹介状に記載しないで欲しいとの要請がありました。私は,転院先の医療機関が医学的に適正な診療を行うためにはすべての病歴を提供する必要があると考えているのですが,どうすれば良いでしょうか。
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