今週のおすすめ文献(くすり関連)アブストラクト閲覧無料!
よく利用されている文献の中から、アブストラクトを無料で紹介します。
月:内科 火:看護 水:外科 木:医療技術 金:くすり
- 胃がん術後CAPOX療法におけるカペシタビンの残薬評価について、患者67例を対象に残薬理由および薬剤師外来でのカペシタビンの残薬再利用金額を評価し、薬剤費削減に貢献できる可能性について考察する。
- 長時間作用型抗コリン薬(LAMA)について、吸入デバイス、作用時間および配合剤の観点から比較し、COPDに対するLAMAの有効性に関して解説する。
- 抗菌薬の適正使用に関して、感染診療の原則として患者背景、感染臓器、原因微生物、抗菌薬、および適切な経過観察の5点を挙げ、各項目について薬剤師の視点から解説する。
- GLP-1受容体作動薬の注射剤と経口剤の相違点と使い分けに関して、作用持続時間による血糖改善機序の違いと分子量による減量効果の違いを述べ、症例を呈示し使用方法について解説する。
海外ジャーナルレビュー
「循環器」「癌」「生活習慣病」「救急医療」「整形外科・理学療法」「看護・母子医学」などの主要海外ジャーナルから、最新の記事のレビュー(日本語)と関連するメディカルオンラインの文献を紹介します。
- 既存リスクファクターへの新規心血管バイオマーカー追加の価値は (The Journal of the American Medical Association)
- バンコマイシンとピペラシリン/タゾバクタムの併用は敗血症患者の死亡増と関連 (JAMA Internal Medicine)
- 輸血依存性βサラセミアに遺伝子治療exa-cel登場:CLIMB THAL-111 (The New England Journal of Medicine)
- 軽症脳卒中でのtenecteplase治療は有害か:TEMPO-2試験 (The Lancet)
- MDI成人T2D患者には構造化患者教育とisCGM (Diabetologia)
FDAニュース
FDA(U S Food and Drug Administration)発表の医薬品、医療機器に関する安全情報・承認情報から、主な記事(日本語)とそれに関連するメディカルオンラインの文献を紹介します(毎週1~2記事)。
- COVID-19公衆衛生危機から得た教訓は、今後の危機にも生かされる (PRODUCT APPROVALS -Drug-)
- 早産リスク軽減を適応とするプロゲスチン製剤Makenaの迅速承認を取り消し (PRODUCT SAFETY -Drug-)
学会カレンダー
ニュース・プレスリリース
くすり新着医薬品
くすりサイトに、ここ数ヶ月に薬価収載された医療用薬を紹介しています。
商品名
商品名
プロダクト(医療機器)新着企業
プロダクトサイトに新規に掲載した企業を紹介しています。
医療裁判・コラム
- 医療裁判: 医療に関連した国内の裁判判例について、医療現場に役立つ視点で紹介・解説しています。また、判例に関連したメディカルオンラインの文献も紹介しています。
- コラム: 医療現場および病院経営等において、弁護士に問い合わせをしたくなるような法律に関する疑問についてQ&A方式で解説しています。
医療裁判:脳腫瘍との診断を見直さなかったことの妥当性が争われた事例 〜診断に不確実性が残る場合における患者への説明等〜
2024年05月16日
患者(男性・当時40代)は,びまん性星細胞腫と診断され,放射線治療および約4年間にわたる抗がん剤投与を受けたが,同診断は誤りであった可能性が高いことが判明した。
患者は,医師には,同診断を疑うべき事情があったにもかかわらず,診断内容および治療方法を見直さずに治療を継続した過失があり,これにより抗がん剤の副作用が生じたとして,医師および病院を設置する市に対して賠償請求訴訟を提起した。
裁判所は,患者の主張した過失を認めず,請求を棄却した。(名古屋地方裁判所令和3年1月29日判決)
コラム:患者が他患者を殴って傷害を負わせた場合の対応
2024年04月15日
脳卒中のため見当識障害のある入院患者Aさんが,同室でベッドに寝て独語を発していた患者Bさんの顔面を数発殴り,Bさんに大けがを負わせてしまいました。院内で今後の対応を協議したところ以下の疑問点が挙がりましたので,教えてください……。
医療裁判:膀胱刺激症状を訴える患者の膀胱癌の発見が遅れた事例
2024年03月15日
頻尿,陰部の不快感等を訴えて長期通院し,抗菌薬等を処方されていた患者が,精密検査により浸潤性尿路上皮癌が発見され,開腹膀胱前立腺尿道摘除術および回腸導管造設術を受けた結果,永久的にストマを要する状態となった。患者は長期通院していた病院に対し,早期に尿細胞診または膀胱内視鏡検査を行うか,そのような検査可能な医療機関を紹介すべき注意義務違反により,膀胱癌の発見の機会を失わせ,永久的にストマを要する膀胱と直腸の各機能障害の後遺障害を負わせた等として,医師に対し損害賠償を求めた。
審理の結果,請求は棄却された。(大阪地方裁判所令和2年6月24日判決)