|
カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | Circulation |
年月: | February 2020 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
TAVRは大動脈二尖弁患者の弁狭窄に有効か。Duke Clinical Research InstituteのHalimらは、Medicareカバー患者中170,959のTAVR例データ(65歳以上)に基づき、これを後向検討した。結果は新旧世代デバイスで層別化した。
【結論】
二尖弁患者の手術は3.2%であった。三尖弁患者と比較すると、二尖弁患者は低年齢で、STS・PROMスコアが低かった。二尖弁患者に新世代デバイスを使った場合、旧世代デバイスより植え込み成功率は高く(93.5 vs. 96.3)、弁不全発症率が下がった(14.0 vs. 2.7%)。新世代弁使用でも、二尖弁患者の植え込み成功率は三尖弁患者の場合より低く(96.3% vs. 97.4%)、中等〜重度大動脈弁逆流発症率がやや高かった(2.7% vs. 2.1%)。1年調整死亡リスクは二尖弁患者が低かったが(HR:0.88)、脳卒中リスクには差はなかった。
【評価】
当然試みられるべき方向であり、前向検証を正当化した。すでにMedtronic Cardiovascularがスポンサーする単一群検証が最終段階にある(https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT03635424)。