変形性関節症を発症前に血液診断する
An osteoarthritis pathophysiological continuum revealed by molecular biomarkers
背景
変形性膝関節症(OA)には、特異的バイオマーカーがない。
アメリカDuke UniversityのKrausらは、OAを骨所見発現以前に診断しうるバイオマーカーを特定するため、イギリスの大規模データベースを使用し、200名の白人女性の血清を分析するケース・コントロール研究を行った(BMIと年齢をマッチ)。
結論
6タンパク質に対応する6血清ペプチドが、OA発症者と非発症対照を区別するAUCの77%超域に到達した。これらの血中バイオマーカーに基づく予測は、年齢とBMI(AUC 51%)や膝痛(AUC 57%)に基づく従来の予測よりも優れていた。
また、膝関節OAの発症を予測する24タンパク質バイオマーカーの58%は膝関節OAの進行も予測していた。
評価
最も安定したペプチドマーカーは、COMP・CRAC1で、ZPIがそれに継ぐ、という。著者らはさらに、24タンパク質バイオマーカーを遺伝子レベルで同定し(ACTG1・C1R・C1S・COMP・CRTAC1・EFEMP1[FBLN3]・FN1等)、OAは病態生理学的には疾患スペクトラムであり、早期血液診断が可能、としている。
重要な仮説を生成したパイロット創発研究であり、対象者を拡大しての展開が期待される。