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カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | The New England Journal of Medicine |
年月: | January 2020 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
SAVRとTAVRのアウトカムを比較するPARTNER研究は、すでにPARTNER 2が行われてきた。Sinai Medical CenterのMakkarらは、中等重症度患者2,032名を対象とした同試験の5年結果を報告している。一次エンドポイントは、全死因死亡・重度脳卒中である。
【結論】
一次エンドポイントに両群有意差はなかった。TAVR後の弁の血行動態はSAVR後と類似していた。TAVR群で軽〜重度の弁周囲逆流(PVR)が多かった(33.3% vs. 6.3%)。また、TAVR群で再インターベンションと再入院の頻度がより高かった。
【評価】
TAVRはSAVRと大差がない、という現在のコンセンサスをさらに上書きする結果である。PVRの多さはこの試験で使われたSapien XTによるもので、Sapien 3では1%以下になっている、という見方もある。