今週のおすすめ文献(くすり関連)アブストラクト閲覧無料!
よく利用されている文献の中から、アブストラクトを無料で紹介します。
月:内科 火:看護 水:外科 木:医療技術 金:くすり
- 睡眠導入剤による転倒について、ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬とオレキシン受容体拮抗薬による睡眠導入剤適正使用表を作成し、処方件数と転倒患者の推移について後ろ向き調査を行った。
- 中小規模病院における抗菌薬の適正使用について、抗菌薬適正使用支援チーム (AST) 、薬剤科、ICTの取り組みとその効果を述べる。
- ESBL産生菌について、耐性機序、定義、疫学、同定方法を述べ、病態と標準的な治療法について解説する。
- 術後疼痛に対する鎮痛薬について、消化器外科クリニカルパスへの術後定時非オピオイド鎮痛薬を追加し、変更前後の術後疼痛、在院日数、レスキュー薬使用回数、および腎障害・肝障害発生頻度を比較分析した。
海外ジャーナルレビュー
「循環器」「癌」「生活習慣病」「救急医療」「整形外科・理学療法」「看護・母子医学」などの主要海外ジャーナルから、最新の記事のレビュー(日本語)と関連するメディカルオンラインの文献を紹介します。
- 土壌伝播性蠕虫症根絶のために:DeWorm3 試験 (The Lancet)
- リスジプラムの脊髄性筋萎縮症発症前乳児への使用は有望:RAINBOWFISH試験 (The New England Journal of Medicine)
- 黄色ブドウ球菌菌血症でのDalbavancinは標準治療に劣らず:DOTS試験 (The Journal of the American Medical Association)
- 米国大学スポーツにおける虐待的指導を大規模調査 (British Journal of Sports Medicine)
- KRASG12C変異肺がんでAdagrasibも第3相有効性示す:KRYSTAL-12試験 (The Lancet)
学会カレンダー
ニュース・プレスリリース
くすり新着医薬品
くすりサイトに、ここ数ヶ月に薬価収載された医療用薬を紹介しています。

商品名

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プロダクト(医療機器)新着企業
プロダクトサイトに新規に掲載した企業を紹介しています。
医療裁判・コラム
- 医療裁判: 医療に関連した国内の裁判判例について、医療現場に役立つ視点で紹介・解説しています。また、判例に関連したメディカルオンラインの文献も紹介しています。
- コラム: 医療現場および病院経営等において、弁護士に問い合わせをしたくなるような法律に関する疑問についてQ&A方式で解説しています。
医療裁判:手術直後の患者に対する緊急再挿管後の確認義務違反が認められた事例
2025年08月04日
本件は,全身麻酔下で鼻中隔矯正術,下鼻甲介粘膜切除術および外鼻形成術を受けた後,遷延性意識障害に陥り,その後脳死に伴う多臓器不全を直接の原因として死亡した患者(女性,手術時37歳)遺族が,医師には,気管挿管に関する注意義務違反があったとして,病院に対し損害賠償を求めた事例である……(東京高等裁判所令和4年3月22日判決)
コラム:インバウンド患者への対応における注意点は?
2025年07月15日
当クリニックでもインバウンド患者に対する対応を検討しなければならないと考えているのですが,これまでほとんど経験がないため不安があります。そこで,
1. 日本語の理解が不十分なインバウンド患者が来院した場合,そのことを理由にして診療を断ることができるのか
2. 治療費の不払いを防ぐためどのような点に注意すべきか
教えてください。
医療裁判:喘息治療薬の副作用に関する説明義務違反が否定された事例
2025年04月16日
気管支喘息と診断されてステロイド投与等の治療を受けていた患者(女性,当時40歳女性)が,治療終了後,股関節痛を訴え受診したところ,突発性大腿骨壊死症と診断され,両側人工股関節置換術を受けることになった。
本件は,特発性大腿骨頭壊死症が生じるというステロイド投与の副作用に関する説明義務違反がある等として,患者が病院に対し損害賠償を求めた事案である。
裁判所は,当時において,特発性大腿骨頭壊死症がステロイド投与の副作用であると医療水準として確立していたとはいい難く,患者が特に特発性大腿骨頭壊死症の発生について関心があったなどの事情もないことから,大腿骨壊死症の可能性について説明すべき義務があったとは認められないとして,請求を棄却した。(東京地方裁判所令和4年8月10日判決)