医療裁判紹介バックナンバー

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コラム:職員への金銭貸付における留意点-2

2019年10月31日
Q.当クリニックに勤務する看護師から、子供の学費に充てるための融資の依頼を受け、100万円を貸し付け、毎月の給料から2万円を天引きする形で分割返済を受けてきました。その後、2年経過し、融資金の残額が52万円残っていたのですが、突然、裁判所から看護師の破産手続開始決定通知書が届きました。看護師から残金52万円を支払ってもらえるのでしょうか……。

コラム:職員への金銭貸付における留意点-1

2019年10月24日
Q.当院では、キャリアアップを目指す職員に奨学金を貸与し、その後一定期間勤続すれば返済を免除する制度を設けているのですが、奨学金を貸与した職員が、返済が免除される期間に至る前に当院を退職することになりました。そこで、貸与した奨学金を回収するため、職員に支払う退職金と相殺することはできるのでしょうか。

医療裁判:患者の暴言が信頼関係を破壊したと認められ、診療拒否の正当な理由があるとされた例

2019年10月10日
患者(治療開始当時53歳女性)は歯科医院においてインプラント治療を受けていたが,治療の期間が患者の期待よりも長引いたことに不満や苛立ちを覚えるようになり,診療上の指示を守らない,歯科医師あるいは歯科医院の職員に対し暴言を繰り返す,治療費の支払いの拒絶をする等の行為を行うようになった……(東京地方裁判所平成29年2月9日判決)

コラム:院内での患者の所持品紛失に関する対応は?

2019年09月27日
Q.当院に入院中の患者がベッド横にある引き出しに貴重品を入れておいたところ,いつの間にか貴重品の所在がわからなくなってしまいました。病院の中で紛失したという理由で患者から賠償を求められていますが、応じる義務があるでしょうか。

医療裁判:大腸内視鏡検査の反転操作時における穿孔

2019年09月19日
大腸内視鏡検査を受けた患者(検査当時65歳,男性)が,検査後,消化管穿孔が疑われたため,開腹手術を受け,穿孔部を閉鎖した。本件は,検査を担当した医師の内視鏡を反転操作した際の過失により直腸に穿孔が生じたと主張して,不法行為(使用者責任)に基づく損害賠償を求めた事案である(岡山地方裁判所平成29年7月11日判決)

コラム:患者側から病理検体の開示を求められた場合の対応

2019年09月09日
Q.患者から,「セカンドオピニオンを受けたいので病理標本(プレパラート)を開示してほしい」と要請を受けました。どのように対応すればよいでしょうか。

医療裁判:血栓の疑いを否定した判断の当否

2019年08月30日
本件は,持続性心房細動の治療目的でカテーテルアブレーションを受けた患者(男性,当時63歳)が,直後に脳梗塞を発症し,左重度片麻痺,高次脳機能障害の後遺症が残った……(名古屋高等裁判所平成29年7月7日判決)

医療裁判:肺炎の重症度評価とARDS発症の予見可能性

2019年08月16日
両側肺炎と喘息との診断で転院してきた患者(昭和9年生,当時79歳)に対し,抗菌薬や酸素投与により治療を行ったが,入院2日後,急性呼吸窮迫症候群(ARDS)により死亡した……(平成28年8月18日東京高等裁判所判決)

コラム:患者の遺体の引き取りを申し出る者がいない場合、どのように対応したらよいか?

2019年08月05日
Q.当院に入院中の患者が亡くなったのですが、患者の遺体を引き取る人がいません。病院としてどのように対応すれば良いでしょうか。

医療裁判:責任を認めた上で医療事故の対応に当たっている医療機関が,患者から治療費の内払いを求められたときの対応

2019年07月19日
患者(男性,当時51歳)が胃の検査を受けたところ,胃がんであることが判明した。しかし,医師の説明ミスにより治療が遅れ,説明ミスが発覚した時点で胃がんは既にステージ4の状態だった。このため,患者は病院に対し,医療保険適用外の先進治療にかかる費用の負担を希望し,病院は患者に賠償金の内払いを行うこととした……(奈良地方裁判所平成28年2月25日判決)
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