医療裁判紹介バックナンバー
コラム:検査を拒否する患者には,どう対応したらよいか?
2019年02月26日
Q.外来診察時に頭痛,嘔気,軽度の意識障害,高血圧の認められる患者がいました。くも膜下出血を念頭に置きましたが,項部硬直は認められませんでした。問診では,これまで経験したことがないほどの強い頭痛とまではいえないということでしたが,患者さんに「念のため頭部CTを撮りましょう」と伝えても,「おそらく風邪だろうし,お金もかかるから」といって頭部CTの撮影に応じていただけませんでした……。
医療裁判:診療情報提供書の記載と転院義務
2019年02月14日
歯科医師が,右下7番の抜歯により口底蜂窩織炎に罹患した患者(女性・本件抜歯時70歳)を高次の医療機関に転院させる際,診療情報提供書の「紹介目的」に「抗生剤の点滴」とのみ記載し,診療情報提供書に蜂窩織炎の治療を依頼する内容を一切記載しなかったところ,紹介先の医療機関は抗生剤の点滴のみ行って患者を家に帰した……(東京地方裁判所平成27年8月6日判決)
コラム:患者以外の第三者からカルテ開示請求等を受けた場合,どう対応したらよいか?
2019年02月07日
Q.私は,開設・管理者として内科・小児科を標ぼうする個人医院を経営しています。当院では患者に対するカルテ開示の手続きは定めていませんが,患者本人からカルテ開示の請求を受けた場合には,申請書に必要事項を記入してもらい,実費を頂いた上でカルテを開示しています。ところが,今回,患者の委任状を持参した親族でない第三者から当該患者のカルテ開示請求を受けました……。
コラム:医療事故を起こした場合、医師個人は医療機関から賠償金の請求を受けるのか?
2019年01月30日
Q.フリーの麻酔科医です。依頼のあった医療機関に出向き、手術に関わる機会が多いのですが、担当した手術で麻酔や全身管理などを原因とした事故が起き、その医療機関が患者と示談して損害を賠償したような場合……。
医療裁判:紹介状で患者家族について記載した内容が名誉毀損に当たると主張された事例
2019年01月21日
精神科医が担当患者(女性:初診時26才)について,紹介先の医師や市役所の担当者等に宛てて診断書等を送付したが,その文書中に患者の母親について「人格障害」や「異常性格」などと記載された箇所があった。これを知った患者の母親が,これらの記載により名誉ないし名誉感情が毀損されたと主張した(東京地方裁判所立川支部平成28年11月29日判決)
コラム:「後遺障害診断書」の作成依頼には、どう対応したらよいか?
2019年01月10日
Q.私は整形外科医です。交通事故に遭った患者さんから,「後遺障害診断書」の作成依頼を受ける際,依頼に応じなければならないのかと疑問を持つ場面があります……。
コラム:退院しない患者および治療を妨害する親族には、どう対応したらよいか?
2018年12月17日
Q.患者の息子が、当院の医師の治療方針に対し頻繁に異議を述べ、患者に必要な治療を拒否したり、医師への誹謗中傷を行ったりするなど、治療を妨害することも稀ではありません。当院としては、息子に対しどのような措置をとることができるでしょうか。
医療裁判:脳梗塞の診断義務と追加検査義務
2018年10月12日
入院中の患者(女性,当時67歳)が脳梗塞を発症し重度の失語症などの後遺症が残ったのは,医師の診断が遅れたまたは適切な検査を怠ったためであるとして,患者(成年後見人である患者家族)が医療機関に対して損害賠償金を請求した……(大阪地方裁判所平成28年3月8日判決)
医療裁判:主治医以外の医師の説明により診療契約が終了した場合において,説明した医師に説明義務違反が認められた事例
2018年09月14日
患者が激しい息切れと酷い下痢症状を主訴に受診した。診察した主治医は,原因は不明であったものの,何らかの重大な疾患を有している可能性があると診断し,検査入院することになった。しかし,患者の妻が看護に不満を抱き,院長に苦情を述べたため,検査を受けずに院長の説明により,患者は退院。
その後,再び患者は同じ医療機関を受診し,DICならびに感染性心内膜炎と診断され,他院へ転送された後,転医先で敗血症ショックなどにより死亡した……(大阪高等裁判所平成27年11月11日判決)
医療裁判:後発白内障手術の合併症に関する説明義務
2018年08月20日
眼科において後発白内障手術(YAGレーザー後嚢切開術)を受けた患者(女性:本件手術時77歳)が,手術により眼内レンズにピット等が形成されたとして,注意義務違反および説明義務違反を主張して,眼科医に対して損害賠償を求めて訴訟提起した……(東京高等裁判所平成26年9月18日判決)


