医療裁判紹介バックナンバー

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コラム:証拠保全時の対応はどのようにしたらよいか?

2019年05月15日
Q.個人医院を開業している医師ですが,先程,裁判所職員の訪問を受け,本日,とある患者さんの証拠保全を行うとの連絡がありました。この患者さんとは事前のやりとりなどはありませんでした。いきなりの訪問で,どのように対応すればよいのかわからず不安です……。

医療裁判:静脈栄養施行時のビタミン投与を巡る争い

2019年05月15日
胸腔鏡下食道亜全摘術等を受けた患者(昭和30年生,男性)が,術後,ウェルニッケ脳症を発症し,後遺障害が残った。本件は,患者が病院の医師に術後ビタミンB1を含む輸液を投与しなかった過失があると主張して,債務不履行または不法行為に基づく損害賠償を求めた事案である(名古屋地方裁判所平成28年7月15日判決)

医療裁判:創傷治癒遅延に稀な疾患が併発した事例

2019年04月19日
左大腿骨骨幹部骨折の治療のために挿入されていた髄内釘の抜釘術を受けた患者(女性,当時61歳)が,術後,手術創部にMRSA感染を来たし,また真性多血症と診断された。医師は創部に対してピオクタニンによる洗浄を繰り返したが快方へ向かわなかった……(広島地方裁判所平成27年4月21日判決)

コラム:成年患者の判断能力が低下している場合、本人以外から同意を得ることは有効か?

2019年04月10日
Q.既に成人している当院の入院患者に対し、今後手術を行う必要があるのですが、認知症のため本人の判断能力が低下している状況です。このような場合、①後見人から同意を得ることや②家族や身元引受人から同意を得ることは有効なのでしょうか……。

コラム:インターネット上の誹謗中傷記事への対応方法

2019年03月27日
Q.インターネットの口コミサイトや掲示板等に、当院に関する書き込みが多数見られます。その中には「医療ミスで患者が何人も死んでいる病院です」「あの病院には行かないほうがいいと思います」などの書き込みがありました……。

医療裁判:検査結果の説明義務と経過観察の記録化

2019年03月18日
健康診断において胸部X線検査およびCT検査を受けた結果,肺の左上葉に浸潤影が見つかった患者(男性,昭和18年生まれ)が,その後約5年半の経過観察の間,肺がんに罹患している可能性を知らされず,約5年半後にステージIVの肺腺がんと診断され,その翌年に死亡した……(神戸地方裁判所平成27年5月19日判決)

コラム:医療事故が医師免許に与える影響は?

2019年03月08日
Q.私は都内でクリニックを開業する医師です。先日,医療事故を理由とする業務上過失致傷罪の罪名で罰金50万円を納付しました。今後,クリニックの経営を続けるにあたって何か支障はありますか……。

コラム:検査を拒否する患者には,どう対応したらよいか?

2019年02月26日
Q.外来診察時に頭痛,嘔気,軽度の意識障害,高血圧の認められる患者がいました。くも膜下出血を念頭に置きましたが,項部硬直は認められませんでした。問診では,これまで経験したことがないほどの強い頭痛とまではいえないということでしたが,患者さんに「念のため頭部CTを撮りましょう」と伝えても,「おそらく風邪だろうし,お金もかかるから」といって頭部CTの撮影に応じていただけませんでした……。

医療裁判:診療情報提供書の記載と転院義務

2019年02月14日
歯科医師が,右下7番の抜歯により口底蜂窩織炎に罹患した患者(女性・本件抜歯時70歳)を高次の医療機関に転院させる際,診療情報提供書の「紹介目的」に「抗生剤の点滴」とのみ記載し,診療情報提供書に蜂窩織炎の治療を依頼する内容を一切記載しなかったところ,紹介先の医療機関は抗生剤の点滴のみ行って患者を家に帰した……(東京地方裁判所平成27年8月6日判決)

コラム:患者以外の第三者からカルテ開示請求等を受けた場合,どう対応したらよいか?

2019年02月07日
Q.私は,開設・管理者として内科・小児科を標ぼうする個人医院を経営しています。当院では患者に対するカルテ開示の手続きは定めていませんが,患者本人からカルテ開示の請求を受けた場合には,申請書に必要事項を記入してもらい,実費を頂いた上でカルテを開示しています。ところが,今回,患者の委任状を持参した親族でない第三者から当該患者のカルテ開示請求を受けました……。
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