医療裁判紹介バックナンバー

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医療裁判:鑑別疾患を絞り込む段階における検査実施義務違反が問われた事案

2022年03月04日
患者(女性,69歳)は、自宅において食事中、呼吸苦とふらつきを感じ病院へ救急搬送された。医師の問診に対し、患者は咽頭痛と呼吸苦を訴え、痛みのあまり死にそうであると述べた。医師は、咽頭の視診、聴診、胸部および腹部レントゲン検査、血液検査、生化学検査を患者に行い、患者の主訴は化膿性扁桃炎に心因性の要因が重なった結果であると診断し、帰宅を指示したが、患者は翌日早朝に虚血性心筋症により死亡した…(大阪地方裁判所令和元年5月29日判決)

コラム:院長に就任する際の留意点は?

2022年02月18日
Q.診療所を経営している友人に頼まれて院長に就任することになりました。院長に就任することで負う義務など留意すべきことがあれば,教えてください。

コラム:患者に対する訴訟提起・名誉毀損による請求はできるのか?

2022年02月04日
Q.都内で内科・循環器科を標榜するクリニックを開業している医師です。最近感冒症状があった患者さんに総合感冒剤と鎮咳剤を処方したのですが,後日嘔吐されて,脱水症状を起こし,大学病院で2日ほど点滴治療を受けたようです。先日患者さんのご家族が突然来院し,処方した薬が不適切であったとして「医療過誤だ」「くそ医者」「慰謝料を払え」などとして騒がれました。その場は警察の方に間に入ってもらってなんとか収まったのですが,いつまた来るかわからず心配です…

医療裁判:CPRの内容が不適切であったとして過失が認められた事例

2022年01月24日
本件は,患者(女性,受診当時11歳)が,耳鼻咽喉科クリニックにおいて耳管通気処置を受けた際に心停止となり,その後死亡するに至ったことについて,同クリニックの医療従事者に適切な心肺蘇生法(CPR)を行わなかった過失があったとして,患者の父親が,同クリニックを設置管理する医療法人社団に対し,損害賠償を求めた事案である…(仙台地方裁判所平成28年12月26日判決)

コラム:歯科治療(自由診療)を途中でやめたいと言われ、治療費の返還を求められたら?

2022年01月06日
Q.歯科医院で半年前から矯正装置を装着して歯列矯正治療を続けている患者から、当院での矯正治療をやめたいと言われ、治療費の返還を求められました。矯正にかかる治療費は、治療開始時に全額を受領済みなのですが、返還に応じなくてはならないのでしょうか。

コラム:生殖補助医療に関する新しい法律について

2021年12月16日
Q.生殖補助医療に関して新しい法律ができたというニュースを見ました。概略を教えてください。

医療裁判:広汎子宮全摘出術後に生じた尿管からの尿の漏出について,その発生時期および原因が争われた事案

2021年11月25日
患者(女性,47歳)が,子宮頸がんの治療として,リンパ節切除を伴う広汎子宮全摘出術および両側付属器切除術を受けた。術後の入院中,左尿管の尿管膣瘻が生じていることが判明し,その後,右尿管からも尿の漏出が発生した…(大阪地方裁判所平成30年11月27日判決)

コラム:職場内で不倫をしている職員への対応はどうすればよいか?

2021年11月05日
Q.当院に勤務している医師(既婚者)と看護師が不倫をしているとの噂があります。病院の業務に影響が生じているわけではありませんが、病院として、不倫を止めるように業務命令を出したり、懲戒処分をしたりすることはできるのでしょうか…。

医療裁判:診療情報提供書に主観的評価を記載したことが不適切とはいえないとされた事例

2021年10月18日
本件は,患者(女性・昭和40年生まれ)が,通院中の病院が他の医療機関に対して患者を紹介する際に,「症状は精神的なもの」,「心理的な要素も多分にある」などといった主観的な評価ではなく客観的な情報提供をすべき義務を怠ったため,多発性硬化症の診断を受けるまで約5年もの間医師らに真摯に対応されず,心療内科等への通院を余儀なくされた等として,病院に対して損害賠償を求めた事案である…(大阪地方裁判所平成30年10月30日判決)

コラム:職場内でのいじめに対する対応について

2021年09月27日
Q.クリニックを開設していますが、最近、看護師の一人より、同僚からいじめを受けて休職せざるを得なくなったと相談がありました。しかし、話を聞くと、原因がプライベートなことのようですので、関与すべきか迷っています。このまま対策をしなかった場合、私自身がいじめに直接関与していなくても、クリニックの開設者として法的な責任を問われるようなことがありえるのでしょうか。
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