医療裁判紹介バックナンバー

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コラム:児童虐待・医療ネグレクトへの対応

2021年04月19日
Q.外来で幼児患者を診察したところ身体に数多くの痣を認めました。患者を連れてきた母親は,幼児がよく転ぶので痣が多いと説明していますが不自然です。また幼児本人は母親の顔色を窺い,母親の機嫌を損ねないようにしている様子です。児童虐待が疑われるのですが,対処方法を教えてください。

医療裁判:身体拘束中の統合失調症患者の異常行動に対する経過観察

2021年03月26日
統合失調症による興奮状態のために医療保護入院中であった患者(男性,当時42歳)が,隔離室内においてベッドに拘束された状態で窒息症状を呈していることを発見された…(東京高等裁判所平成29年2月15日判決)

コラム:近隣に似た名称の診療所がある場合等の法的問題点について

2021年03月05日
Q.先月,都内において,私の名前「甲山太郎」の一部を冠した「こうやま小児科クリニック」を開設し,ようやく業務が軌道にのってきたところです。昨日,近隣で「甲山小児科診療所」を開設する甲山花子医師から,「こうやま小児科クリニック」は30年前に開設した「甲山小児科診療所」と車で10分の近接した距離で,「こうやましょうにか」という音が一致する等の類似性のある名称であるため,診療所の名称を変更してもらえないかと連絡がありました。当クリニックの名称は法律に違反するのでしょうか。

医療裁判:静脈穿刺に関し手技上の過失が認められた1例

2021年02月12日
点滴ルート確保のために静脈穿刺を受けた患者(女性・当時34歳)が,穿刺によってCRPSが生じたとして,病院に対して損害の賠償を求めた…(静岡地方裁判所平成28年3月24日判決)

コラム:オンライン診療における法律的な注意点は?(2021年1月時点)

2021年01月19日
Q.私が開設しているクリニックにおいて,近年普及し始めているオンライン診療を始めてみようかと考えています。オンライン診療を始めるにあたって法的観点から注意すべき点はありますか。

コラム:COVID-19の感染拡大を踏まえたオンライン診療の注意点は?(2021年1月時点)

2021年01月19日
Q.初診でのオンライン診療は本来認められていないとのことですが, COVID-19の感染拡大が継続する現在,特例として平時とは異なる運用がされていると聞きました。特例措置が認められている中でオンライン診療を実施するにあたって法的観点から注意する点はありますか。

医療裁判:自ら記載した診療録等の記載内容を虚偽とする医師の主張が認められなかった事例

2020年12月22日
自転車で転倒し,下腹部と睾丸が強く痛んだ患者(男性,事故当時29歳)が緊急外来を受診した。対応した医師は,患者の陰嚢部は経過観察として,湿布と鎮痛剤等を処方して診察を終えたが,患者は診察の8日後,他院にて左精巣の壊死と診断され,左精巣を摘出された…(大阪地方裁判所平成30年4月25日判決)

コラム:COVID-19に感染した医療従事者の労働災害認定について(2020年11月時点)

2020年12月07日
Q.当病院は新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の治療にあたる医療機関です。感染患者の治療に従事していたA医師が感染し,入院加療を要しました。労働災害として適切な対応をとりたいと思いますが,休業中の給与関係をどのように取り扱えばよいでしょうか。

医療裁判:終末期医療における患者家族からの意見集約方法

2020年11月12日
脳梗塞による意識障害のために入院し経鼻経管栄養の注入を受けていた患者(女性,当時89歳)に対し,患者と同居する長男が経鼻経管栄養の注入速度を上げ,その後患者が嘔吐し,誤嚥性肺炎により死亡した…(東京地方裁判所平成28年11月17日判決)

医療裁判:診療録への記載のないことや記録が存在しないことが訴訟上の事実認定に与える影響

2020年10月15日
分娩後に脳性麻痺となった児(約3年後に死亡)の父母が,分娩中の注意義務違反(オキシトシンおよびブピバカインの各投与,吸引分娩およびクリステレル圧出法の選択,分娩監視装置装着に関する各注意義務違反)を主張して,医療法人および担当医に対し損害賠償を求めた事案…(京都地方裁判所平成30年3月27日判決)
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