多用途透析装置「JMS透析用コンソール GC-X01」を開発

〜多様なHDF※1療法に対応し、シンプルな操作性と安全性の向上を実現しました〜

株式会社ジェイ・エム・エス
2017年6月7日

 株式会社ジェイ・エム・エス(本社:広島県広島市、代表取締役社長:奥窪 宏章、以下 「ジェイ・エム・エス」) は、従来機からデザインを一新し、操作性と安全性を向上させた、多用途透析装置「JMS透析用コンソール GC-X01」(以下、「GC-X01」)を新たに開発しましたので、お知らせいたします。

 ジェイ・エム・エスは、他社に先駆け透析医療における基本操作の一部を自動化し、さらにHDF療法に対応した「JMS透析用コンソール GC-110N」を開発し、日本の透析医療をリードしてまいりました。これからの医療現場では、患者さんの高齢化や医療スタッフの不足が一層進むと予想されており、より安全で患者さん・医療スタッフ双方にとって負担が少ない透析医療が求められています。

 「GC-X01」は、"Simple & Safe Operation"をテーマに医療スタッフの負担軽減と使いやすさを向上するため、人間工学に基づいたデザイン設計をしており、最適な位置で画面操作や血液回路のセットアップが行えます。また、大型液晶ディスプレイを採用することで視認性を高めたほか、直観的な操作を導くわかりやすい画面デザインにより効率的な医療に貢献できる装置となっています。
 さらに、I-HDF※2機能(間歇補充型血液透析濾過)やQsコントロールを備えたオンラインHDF※3機能に加え、新たにハイブリッドHDF※4機能に対応しており、HDF療法の選択の幅が広がることで患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上に貢献するとともに、モニタリングによる閉塞検知や緊急時の返血機能などの充実により、より安全な透析医療を提供します。

 「GC-X01」は、安全で効率的な透析医療の実現に向けたプラットホームとして設計・開発しており、拡張性を備えた透析装置です。ジェイ・エム・エスは、引き続き、医療現場の要望に柔軟かつスピーディーに対応しつつ、製品ラインナップの強化を進めてまいります。



「GC-X01」は、6月16日(金)から18日(日)までパシフィコ横浜で開催されます『第62回日本透析医学会学術集会・総会』に展示いたします。


【製品情報】


※1.HDF(Hemodiafiltration) 血液濾過透析
HD(血液透析)とHF(血液濾過)を組み合わせたもので、双方の長所を併せ持つ透析方法です。血液中の大分子量物質(低分子蛋白など)の老廃物を効率よく除去することができます。

※2.I-HDF(Intermittent Infusion Hemodiafiltration) 間歇補充型血液透析濾過
オンラインHDF(※3)の一方法で、間歇的(設定した時間間隔毎)に設定された量の逆濾過透析液の補液を自動で行い、補液した液量を自動的に回収(除水)します。
*ジェイ・エム・エスが日本で初めて透析装置に搭載

※3.オンラインHDF
HDF療法の一方法で、透析中に血液中の老廃物と一緒に除去された水分を補う際、補充液に透析用コンソールから送り出される透析液を用いる方法です。Qsコントロールとは、オンラインHDF中のフィルター目詰まりを防ぐために、フィルター膜面にかかる圧力が常に一定となるよう補充液の量を自動制御する機能です。*Qsコントロールはジェイ・エム・エスが日本で初めて透析装置に搭載

※4.ハイブリッドHDF
オンラインHDFとI-HDFを組み合わせて行うHDF療法。「ハイブリッドHDF」はジェイ・エム・エスの呼称です。


ジェイ・エム・エスは、これからも一人ひとりの患者さまをみつめ、医療従事者の皆さまの声に耳を傾け、医療現場 の課題解決に対応できる安全・安心で品質の高い製品をお届けすることで、医療の効率化と安全性の向上に貢献してまいります。


以上

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