医療裁判紹介バックナンバー

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医療裁判:医療事故に関する病院側のコメントと名誉毀損の成否

2012年02月02日
本件は,H病院の担当職員が,新聞社に情報を提供して,新聞社の発行する日刊紙に,Aの名誉を毀損する記事を掲載させたことにより精神的損害を被ったとして,Aが,その職員の使用者であるH病院に対し,不法行為に基づく損害賠償を求めた事件である。(東京地方裁判所平成23年5月31日判決)

医療裁判:CT検査義務と転送義務

2012年02月01日
分娩目的で入院した患者が入院中に脳内出血を起こし死亡したことに関し,意識を失った時点でCT検査を実施し,速やかに専門病院へ転送すべき義務があったとして損害賠償請求訴訟が提起された事例。(大阪地方裁判所平成22年3月1日判決)

医療裁判:致死性肺塞栓症に対する予防義務

2012年01月03日
変形性股関節症でキアリー右骨盤骨切り術を受けた患者A(男性,当時53歳)が下肢深部静脈血栓症・肺塞栓症により死亡したことについて,手術と術後管理を担当した整形外科医Oに予防義務,早期診断義務,治療義務違反の過失がなかったとして,その損害賠償責任が否定された事例。(高松地方裁判所平成22年3月29日判決)

医療裁判:検査前の問診義務について

2012年01月02日
CT検査のため,非イオン系ヨード造影剤を注入された患者がアナフィラキシー様ショックを起こし死亡した件につき,検査前の問診がまったく行われていないとして,問診義務違反及び結果との間の因果関係が認められた事例(東京地方裁判所平成15年4月25日判決)

医療裁判:虚偽内容の障害診断書を作成した医師の賠償責任

2012年01月01日
本件は,生命保険会社であるA社が,O医師に対して,Bについて虚偽内容の障害診断書を作成したと主張して損害賠償請求した事案である。これは,いわゆる和歌山毒カレー被告事件がらみのもので…(大阪地方裁判所堺支部平成14年4月26日判決)

医療裁判:期待権侵害が認められた一例

2011年12月02日
H病院において分娩後に羊水塞栓症からDICとなった患者A(女性,41歳,今回が3度目の出産経験)について,O医師が輸血の緊急手配を指示したにもかかわらず,赤十字血液センターへの電話連絡上の過誤により30分遅れ,最終的に患者Aが死亡したことについて,患者が適切な医療行為を受ける期待権を侵害したとして60万円の慰謝料が認められた事例。(大阪地方裁判所平成23年7月25日判決)

医療裁判:専門医でない当直医の過失

2011年12月01日
本件は,Aは,Hが開設するI病院を受診した後,帰宅途中に救急搬送され,急性心筋梗塞により死亡したところ,Aの相続人Bらが,I病院のO医師に診療上の過失があると主張して,Hに対し不法行為に基づく損害賠償請求をした事案である。第1審は,Bらの請求を一部認容して損害賠償を認めたことから,Hが,これを不服として控訴したところ,O医師がAに見られた所見から急性心筋梗塞を含む急性冠症候群の疑いを持つことが可能であったと認めることはできないとして,第1審の認容部分を取り消し,Bらの請求を棄却したというのが本判決である。(福岡高等裁判所平成22年11月26日判決)

医療裁判:治験薬投与の実施と説明義務

2011年11月02日
化学療法実施後に非小細胞肺ガン(ステージIV期)を再発した患者に対し、第II相臨床試験中の抗ガン剤の試験参加を勧め実施されたが、薬剤性間質性肺炎に罹患し死亡したことに関し、不適切な治験薬投与であったこと及び説明義務違反があったことを理由に損害賠償請求訴訟が提起された事例。(大阪地方裁判所平成23年1月31日)

医療裁判:手技選択に関し医師の責任が認められた事案

2011年11月01日
口蓋扁桃肥大,睡眠時無呼吸症候群と診断された患者に対し,口蓋扁桃摘出術を実施したところ,手術後に口腔内から出血,これにより患者が窒息したため心肺停止後蘇生するも,患者において,低酸素脳症を発症,遷延意識障害,四肢麻痺等の症状が遺残した事案。(広島地方裁判所平成23年2月23日)

医療裁判:医療水準の認定におけるガイドラインの位置付け

2011年10月02日
後縦靭帯骨化症前方除圧術の除圧幅についての判断基準として,基礎となっている論文等が診療行為時に既に発表されていることを理由とし,診療行為時には策定されていなかったガイドラインが裁判所の判断に採用された事例(大阪地方裁判所平成21年11月25日判決)
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