医療裁判紹介バックナンバー

231-240件を表示中

医療裁判:自ら収集した医学的知見に基づく主張をする患者に対する説明

2013年04月01日
化学物質過敏症の男性がインレー離脱のため再合着治療を受けたが,動悸などの体調不良が続いたため,別の歯科医院を紹介された。紹介された歯科医院にて男性はフィットシールの除去,フジリュートおよびベースセメントが残存していた場合の除去,リン酸亜鉛セメントの使用が可能かどうかのテスト等を希望した…(東京地方裁判所平成23年4月28日判決)

医療裁判:医療事故後に誓約書に基づき入院継続する患者に対する病院の対応

2013年03月02日
胆のう結石ないし胆管結石の疑いで入院した女性が,内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)および十二指腸乳頭切開術(EST)および内視鏡的胆 道排石術を受けた。しかし,この内視鏡的胆道排石術の際に十二指腸の穿孔が生じる医療事故が発生。医療事故発生後,担当医師は女性に対し絶食,補 液,抗生剤投与,さらに,治療途中に生じた深在性真菌症に対する治療を行った…(千葉地方裁判所平成22年12月24日判決)

医療裁判:精密検査を受診させるための転医義務

2013年03月01日
胃部不快感等を訴えて,男性(当時50歳)がクリニックを受診した。診察した医師は胃または腸の潰瘍炎症,悪性病変を疑い,男性に対して上部消化 管造影検査を実施。検査の結果を所属する医師会の読影会の検討にもかけ,医師は胃潰瘍の可能性が高いと診断した。しかし数ヵ月後,男性が蕁麻疹の ため受診した他のクリニックで上部消化管内視鏡検査を実施したところ,胃癌が疑われ…(名古屋地方裁判所平成19年7月4日判決)

医療裁判:カルテ開示義務違反と損害賠償

2012年06月01日
本件は、O歯科医師が開設するH歯科クリニックでインプラント治療を受けたA(当時45歳男性)が、O歯科医師に従前の診療経過に関する説明およびAのカルテの開示を求めたにも関わらず、O歯科医師がこれを拒否したと主張して、O歯科医師に対し、診療契約の債務不履行または不法行為に基づき損害賠償を求めたところ、慰謝料として20万円が認定された事案である。(東京地方裁判所平成23年1月27日判決)

医療裁判:患者本人を診察しないで行う治療

2012年04月01日
本件は,患者Aが精神科医O医師に対して,Aを診察せず親族の話を聞いただけで統合失調症妄想型と診断して水薬を処方したことは,医師法第20条に違反する行為であり,Aの人格権が侵害されたとして損害賠償請求を求めた事案である。(千葉地方裁判所平成12年6月30日判決)

医療裁判:生検を受けるか選択判断する自己決定権

2012年03月01日
H大学I病院O医師が,患者A(男性,大正15年生まれ)に右仮声帯の腫脹と嗄声の持続を確認した場合には,速やかに喉頭癌の確定診断をしたうえで放射線治療を開始すべき義務があることを前提として,生検を受けるか否かを決定する患者の自己決定権を侵害したとして200万円の慰謝料が認められた事例。(東京地方裁判所平成23年3月23日判決)

医療裁判:医療事故に関する病院側のコメントと名誉毀損の成否

2012年02月02日
本件は,H病院の担当職員が,新聞社に情報を提供して,新聞社の発行する日刊紙に,Aの名誉を毀損する記事を掲載させたことにより精神的損害を被ったとして,Aが,その職員の使用者であるH病院に対し,不法行為に基づく損害賠償を求めた事件である。(東京地方裁判所平成23年5月31日判決)

医療裁判:CT検査義務と転送義務

2012年02月01日
分娩目的で入院した患者が入院中に脳内出血を起こし死亡したことに関し,意識を失った時点でCT検査を実施し,速やかに専門病院へ転送すべき義務があったとして損害賠償請求訴訟が提起された事例。(大阪地方裁判所平成22年3月1日判決)

医療裁判:致死性肺塞栓症に対する予防義務

2012年01月03日
変形性股関節症でキアリー右骨盤骨切り術を受けた患者A(男性,当時53歳)が下肢深部静脈血栓症・肺塞栓症により死亡したことについて,手術と術後管理を担当した整形外科医Oに予防義務,早期診断義務,治療義務違反の過失がなかったとして,その損害賠償責任が否定された事例。(高松地方裁判所平成22年3月29日判決)

医療裁判:検査前の問診義務について

2012年01月02日
CT検査のため,非イオン系ヨード造影剤を注入された患者がアナフィラキシー様ショックを起こし死亡した件につき,検査前の問診がまったく行われていないとして,問診義務違反及び結果との間の因果関係が認められた事例(東京地方裁判所平成15年4月25日判決)
231-240件を表示中