大腸CT検査用炭酸ガス注入装置「RadiCO2lon™」(ラディコロン™)を新発売
バイエル ヘルスケア 大腸がん検診率の向上を目指して
- 日本メドラッド株式会社
- 2013年3月18日
バイエル ヘルスケア社 ラジオロジー&インターベンショナル事業のグループ企業である日本メドラッド株式会社(本社:大阪市北区、社長:エックハルト・プハート、以下日本メドラッド)は、大腸CT検査(CTコロノグラフィ検査)用の炭酸ガス注入装置「RadiCO2lon™ (ラディコロン™)」と専用のアドミニストレーションセット「CT用直腸カテーテル」(以下、併せて「本製品」)の日本における製造販売承認を取得し、本日より販売を開始いたします。本製品を使用したCTコロノグラフィ(CTC:Computed tomography colonography) 検査が広く普及することにより、患者さんの大腸検査に伴う苦痛を軽減し、さらには大腸がん検診受診率向上と大腸がんの早期発見に貢献することが期待されています。
CTCの日本での第一人者のおひとりである国立がん研究センター中央病院 放射線診断科 医長の飯沼 元先生は次のように述べています。「大腸がんは、CTCにより効率的に早期発見することで確実に予後の改善が期待されています。また、CTC検査は、安全かつ簡便に実施可能な検査方法であり、検査時間が短く処理能力にも優れています。前処置の負担が大きい大腸内視鏡検査と比較して、CTCにおけるデジタル前処置法により前処置が簡便化された場合、大腸の検査体系を大きく変革する可能性が高いと考えられています。CTCは便潜血反応と大腸内視鏡の間に位置づけられる検査法として、大腸スクリーニングにおける現状の問題点を解決する可能性があります。※1」
<増え続ける大腸がん、日本の検診受診率は低い>
現在日本人の2人に1人が一生に一度はがんになり、3人に1人ががんで亡くなると言われていますが、部位別がん死亡率の年次推移では大腸がんは一貫して上昇を続け、2010年以降第3位となっています。大腸がんは、大腸ポリープが悪性化する前に治療出来れば、予防が可能と言われており、検診での早期発見が重要になります※2。しかしながら大腸がん検診受診率は、2011年度で18.0%※3となっており、その低い受診率の早急な改善が求められています。2012年6月に政府が策定した「がん対策推進基本計画」でも検診受診率を5年以内に40%にまで改善することを目標として掲げています。
CTC検査は、大腸CT検査で撮影された画像データを三次元化することにより、内視鏡で大腸を覗いたような画像や、腸管を展開した画像など様々な画像で大腸の診断を行うことができます。被験者の身体的負担が大きいと言われている従来の検査法に比べて、検査が短時間で合併症(大腸穿孔や出血など)のリスクも低く※4、身体的・精神的にも被検者の負担が少なく、受容され易い検査法として期待されています。2012年4月の診療報酬改定においても、その有用性が評価され「大腸CT加算」が新設されました。
<大腸CT検査用 炭酸ガス注入装置 「RadiCO2lon™ (ラディコロン™)」>
CTC検査では、腸管を適度に拡張させた状態で撮影することで、腸管内の病変部を正確に描出することができます。RadiCO2lon™は、日本人に最適な腸管の拡張を目指して日本の医療機関(国立がん研究センター中央病院)との共同研究により開発された炭酸ガス自動注入装置です。RadiCO2lon™は、腸管の拡張で従来使用されていた空気より約130倍腸で吸収されやすい炭酸ガスを使用しており、患者さんの検査に伴う身体的苦痛が軽減されます。
製品を担当するブランドマネージャーの鳥羽 輝久は、次のように述べています。「日本人向けに開発を行い、広範囲に圧力設定が可能で様々な患者さんに対応できるRadiCO2lon™を日本で販売することにより、大腸がんの早期発見に少しでも貢献できることを嬉しく思っております。」
日本メドラッドの製品には、心血管、CT、およびMRI用の造影剤自動注入システム、またその関連製品(MRI室用患者モニター、MRI室用輸液システム)などがあります。RadiCO2lon™はこれらの製品同様、画像診断に貢献する製品として、日本メドラッドの販売ネットワークを通して医療施設に届けられます。
※1 飯沼 元,他:CT colonographyを用いた大腸画像診断-現状と将来展望-.画像診断Vol.30 No.3 348-359,2010
※2 ハリソン内科学 第15版 : 599-605, 2003 (メディカル・サイエンス・インターナショナル)
※3 平成23 年度地域保健・健康増進事業報告の概況(厚生労働省)
※4 Kim DH et al. N Engl J Med. 357(14): 1403-1412, 2007
販売名:炭酸ガス注入装置 GEN2
医療機器認証番号:224AABZX00184000
<アドミニストレーションセット>
RadiCO2lon™の使用には専用のアドミニストレーションセットが必要です。
販売名:CT用直腸カテーテル
医療機器認証番号:223AABZX00070000
内容:直腸チューブ、接続チューブ、コネクタおよび疎水性フィルタ(単回使用セット)
包装:24セット入/箱(RadiCO2lon™とは別売)
バイエル薬品株式会社
2013年3月18日、大阪
Bayer Yakuhin, Ltd./Communications (JPN-BHC-2013-0086)
<バイエル ヘルスケア社について>
バイエルは、ヘルスケア、農業関連、先端素材の領域を中核事業とするグローバル企業です。バイエル社の一事業グループであるバイエル ヘルスケア社は、ドイツ・レバクーゼンを本拠とし、186億ユーロ(2012年)の売上高を持つヘルスケアと医薬品業界の革新的なリーディングカンパニーです。同社の世界的な事業活動は、動物用薬品、一般用医薬品、メディカルケア(画像診断関連製品、血糖自己測定器等)、医療用医薬品の分野に及びます。バイエル ヘルスケア社の目標は、人々と動物の健康を促進する製品を開発、製造、販売することです。バイエル ヘルスケア社は世界100カ国以上で55,300人(2012年12月31日現在)の従業員が働くグローバル企業です。 Www.bayerhealthcare.com
<将来予想に関する記述(Forward-Looking Statements)>
このニュースリリースには、バイエルグループもしくは各事業グループの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) が含まれています。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予測との間に大きな相違が生じることがあります。これらの要因には、当社のWebサイト上(www.bayer.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれます。当社は、これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負いません。
- 企業サイトURL
- http://www.medrad.com/ja-jp
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