抗がん剤研究など新薬候補の効率的な確認に有用 HQ標識二次抗体および検出試薬発売のお知らせ
- ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
- 2015年4月24日
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、ゼノグラフト(異種移植)*を用いた抗がん剤研究などに有用な免疫染色検査用のHQ標識二次抗体と発色用の検出試薬を本日発売いたします。
HQ標識二次抗体は化学的に合成された有機化合物であるヒドロキシキノキサリン(HQ)を標識した二次抗体です。このたび、抗マウス抗体と抗ラビット抗体の2種類を発売いたします。HQは生体内に存在しない(非内因性)ため、目的とする一次抗体への特異度および染色感度の向上が見込めます。 また発色用の検出試薬には従来の茶(DAB発色)に加え、新たに紫、黒、赤(蛍光)、緑(蛍光)の4種類をそろえ、多重染色や蛍光染色などの多様なニーズに対応できるようにしました。当社の免疫染色自動システム「ベンタナ ディスカバリー ULTRA」を用いて前処理から染色まで自動で行うことができ、ゼノグラフトを用いた抗がん剤研究など、前臨床段階における新薬候補の効率的な確認にご利用いただけます。
*ゼノグラフト(異種移植):異なる種由来の組織を移植すること。がん研究では、ヒト由来のがん細胞・組織を免疫不全マウスに移植したゼノグラフトモデルを生体内の環境を再現した実験系として用いることがある。
【製品一覧】
※各製品研究用です。製品名欄に書かれた( )内は各製品の色素の色を示したものです。上記のほか増感試薬など関連製品も発売します。
【染色例】
ディスカバリー FITCとディスカバリー Rhodamineを用いて抗体2種(CD3:FITC、CD20:Rhodamine)の免疫染色を実施。 B細胞系リンパ球が赤色、T細胞系リンパ球が緑色に発色しています。
組織:扁桃
【お問い合わせ先】
広報グループ
電話03-5443-7040
FAX03-5443-7113
- 企業サイトURL
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- ニュース・プレスリリース
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