イヌの甲状腺機能低下症の迅速な診断に貢献 「免疫反応測定装置Vcheck V200」にTSH検査試薬を追加 院内での甲状腺機能検査が可能に

アークレイマーケティング株式会社
2023年11月13日

アークレイ株式会社(本社:京都市上京区 以下、アークレイ)は、イヌ・ネコ専用の「免疫反応測定装置 Vcheck V200(韓国:BioNote, Inc.製)」の新しい検査試薬として、イヌ専用の「Vcheckテスト cTSH」を2023年11月14日に発売します。イヌの甲状腺機能低下症の診断には、TSH(甲状腺刺激ホルモン)とT4(甲状腺ホルモンの一種)の測定結果が用いられます。既存の試薬「Vcheckテスト T4」の結果と組み合わせることで、院内での甲状腺機能検査が可能です。イヌの甲状腺機能低下症の迅速な診断に貢献します。

「Vcheckテスト cTSH」は、イヌの血清中の甲状腺刺激ホルモン(TSH)濃度を定量的に測定する体外診断用テストキットです。「免疫反応測定装置 Vcheck V200」専用の検査試薬として、院内でのTSH濃度の測定が可能になります。既存の試薬「Vcheckテスト T4」の結果との組み合わせにより、甲状腺機能低下症の迅速な診断にお役立ていただけます。

甲状腺機能低下症は、イヌによく見られる内分泌疾患です。甲状腺ホルモンの産生低下により、嗜眠・無気力・肥満・悲劇的顔貌などさまざまな症状が起こります。甲状腺機能低下症が疑われた場合には、まず血中T4(甲状腺ホルモンの一種)濃度を測定します。T4の検査結果だけでは類似疾患との鑑別が難しいため、合わせてTSHの測定を行います。TSHは下垂体前葉から分泌され、甲状腺ホルモンの分泌を促します。T4とともにTSHを測定することで、類似疾患との鑑別が可能となります。
これらの検査は、従来は外部の検査機関に委託し実施されていました。「Vcheckテスト cTSH」では、院内にて甲状腺機能検査が完結するため再来院の必要がなくなり、飼い主様の負担も軽減されます。

アークレイは、これからも動物医療の現場のさまざまなニーズに応える幅広い製品やサービスの開発・提供に尽力します。また「動物の医療と健康を考える情報サイト( https://arkraythinkanimal.com/)」を通して、動物医療に役立つコンテンツを提供し、貢献していきます。



※免疫反応測定装置 Vcheck V200については掲載元をご覧ください。

■検査試薬仕様
正式名称:Vcheckテスト cTSH
対象動物:イヌ
測定対象:血清(プレーンチューブのみ使用可能)
反応時間:15分
必要検体量:100μL
測定範囲:0.25~5.00ng/mL
製造販売承認番号:農林水産省指令, 3動薬第2816号

この製品は「アークレイマーケティング株式会社」が販売します。「アークレイマーケティング株式会社」はアークレイの日本国内の販売統括会社です。

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