海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

救急に医療クラークを導入する:豪の多施設ランダム化試験
Impact of scribes on emergency medicine doctors’ productivity and patient throughput: multicentre randomised trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:British Medical Journal
年月:January 2019
巻:364
開始ページ:l121
【背景】
医療書記・医療クラーク(日本の診療報酬制度では医師事務作業補助者)は、医師のカルテ作成や検査・処置指示などを補助するスタッフである。オーストラリアCabrini HospitalのWalkerらは、ビクトリア州5施設の救急部門に勤務する医師88名に対し、通常のシフト勤務ごとに書記あり・なしをランダムに割り付け、医師の生産性、患者スループットに与える影響を検証した。
【結論】
医師一人当たりの生産性(時間当たりの患者数)は、書記なしの1.13名から書記ありでは1.31名に増加した。患者到着から診療までに要する時間には変化がなかったが、院内時間は192分から173分に減少した。書記ありのベネフィットは、上級医のトリアージシフトで最も大きく、急性期領域・小児科領域でもわずかなベネフィットがあった。書記ありシフトでの害は報告されなかった。
【評価】
クラーク導入における重要な懸案事項はコストであるが、この試験では費用便益分析の結果も良好であった。クラークによる診療プロセスの効率化は救急混雑問題にも糸口をもたらすもので、今後さらに重要性を増していくものとみられる。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
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