医療スタッフを抗がん剤曝露リスクから守る抗がん剤分解溶液「HDプロテクト」の販売を開始
~「安全・安心」の医療現場づくりに~
- セコム医療システム株式会社
- 2020年7月1日
セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:尾関一郎)のグループ会社でメディカル事業を担うセコム医療システム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:小松淳)は、病院で働く医療スタッフの抗がん剤曝露リスクを低減するために、抗がん剤を分解する溶液「HDプロテクト」の販売を7月1日から開始します。
抗がん剤は、取り扱う医療従事者に健康への被害をもたらす、あるいはもたらす疑いがある危険薬剤という面を持ち、ハザーダスドラッグ(Hazardous Drug:HD)と呼ばれています。米国国立安全衛生研究所によると、ハザーダスドラッグは(1)発がん性、(2)催奇性、(3)生殖毒性、(4)臓器障害(低用量での)、(5)遺伝毒性、(6)危険薬剤に構造あるいは毒性が類似している、の6項目のうち1つ以上満たしている薬剤と定義されています。
現在、病院では、抗がん剤による病院での職業性曝露が発生しており、特に、調製や予薬作業など薬剤師への曝露や抗がん剤治療患者のケアを行っている看護師への曝露が問題となっています。2014年には、厚生労働省より「抗がん剤曝露対策に関する通知」が出され、2015年には日本がん看護学会、日本臨床腫瘍学会、日本臨床腫瘍薬学会の3学会合同の「がん薬物療法における曝露対策ガイドライン」、2019年には改訂版として「がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン」が策定され、病院での抗がん剤曝露対策が求められています。
そこでセコム医療システムでは、そうした抗がん剤の曝露リスクから医療スタッフを守るため、抗がん剤分解力と人体に対する高い安全性を兼ね備えた抗がん剤分解溶液「HDプロテクト」(特許出願中)を独自に開発、このたび販売開始しました。
今後もセコム医療システムでは、「安全・安心」な医療現場づくり、さらにはそこから生まれるより質の高い医療の実現に貢献していきます。
■抗がん剤分解溶液「HDプロテクト」の概要
■抗がん剤分解溶液「HDプロテクト」の特長
1.抗がん剤をすばやく確実に分解します。
主要な抗がん剤11剤のうち、シクロフォスファミド、5-FU、ゲムシタビン、6-メルカプトプリン、シタラビン、ドキソルビシン、エトポシド、シスプラチン、カルボプラチンの9剤に対して、素早く確実に分解します。また、分解後残留物についてAmes試験を実施し、有害な分解生成物がないことを確認しています。
2.刺激性がなく、安全性が高いことが確認されています。
単回経口投与毒性試験、急性毒性試験、眼刺激性試験、皮膚一次刺激性試験、皮膚累積刺激性試験、感作成試験、細胞毒性試験、変異原性試験を行い、安全性が高いことが実証されています。
3.抗がん剤を扱う様々なシーンで使用することができます。
金属腐食性試験を実施し、金属腐食性が軽微で、ステンレス製機器を多く備える医療現場で使用できます。
【お問い合わせ先】
セコム医療システム株式会社 運営監理部 森川、石田
TEL:03-5775-8030
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