心肺蘇生法の訓練支援システム「しんのすけくん」を開発
- 住友理工株式会社
- 2016年2月19日
住友理工株式会社(本社:名古屋市中村区、代表取締役社長兼COO:松井徹)は、心肺蘇生法(心臓マッサージ)訓練センサーシステム「しんのすけくん」を開発しました。
「しんのすけくん」は、自治医科大学麻酔科学・集中治療医学講座兼救急医学講座の南浩一郎講師の指導のもとに製品化を進め、当社が開発した圧力検知センサー「スマートラバー(SR)センサ」を応用したシステムです。心肺蘇生の訓練に使用する人形の胸部にセットするセンサーシートと、コントローラー、パソコン用ソフトウェアの計3点で構成されます。
本製品は、人形とモニター用のパソコンに簡単に取り付けることができ、心肺蘇生訓練において重要な要素である圧迫箇所、圧迫の深さ、最適なタイミングなどをセンサーで検知し、これらをパソコン上にリアルタイムでわかりやすく表示します。また、「右」や「左」など音声ガイドによる圧迫位置の指示も利用が可能なほか、訓練結果は、重要な要素ごとに得点化され、レーダーチャートで評価されます。
製品化にあたっては、国際蘇生連絡協議会(ILCOR)の国際コンセンサスをベースに、日本蘇生協議会(JRC)が2015年10月に公表した「JRC蘇生ガイドライン2015」に準拠。このガイドラインに沿って、心臓マッサージの正しい方法の習得をサポートします。さらに救急救命の最前線を担う救急救命士や医師・看護師などの医療従事者だけでなく、救急救命手当実施率の向上や救命処置による生存率向上に向けて、学校や自治体・企業で実施される一般市民向けの救急救命講習会での活用も視野に入れています。
当社はこれまで、実施に際して大掛かりな準備や設備も必要なく、簡単なシステムで、訓練結果がリアルタイムに受講者にフィードバックされるシステムとして、開発を進めてきました。本製品の使用を通じ、万が一の時にも正しく心肺蘇生が行える人材の裾野を広げることで、医療・介護・健康分野への大きな貢献を目指してまいります。なお、2016年3月下旬の販売開始を予定しています。
※「SR Soft Vision」「スマートラバー」および「しんのすけくん」は、住友理工の登録です。
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