次世代ゲノムシークエンサー用前処理試薬「SeqCap Epi(シークキャップエピ)」発売のお知らせ
DNAメチレーション解析の効率と精度の向上を実現
- ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
- 2014年3月3日
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO: 小笠原 信)は、特定のゲノム領域内におけるDNAのメチル化*を解析するための、ゲノムサンプル調製用試薬「SeqCap Epi(シークキャップエピ)」を3月3日、研究用として発売いたします。
DNAのメチル化は、遺伝子発現の制御や遺伝子量の補正、ゲノム安定性などに深くかかわっていることが知られており、がんやその他の多くの病気にもDNAのメチル化が関与していると考えられています。
「SeqCap Epi(シークキャップエピ)」は、DNAメチル化に関連した特定の領域を選択的に抽出し、濃縮(エンリッチメント)するための次世代シークエンサー前処理用試薬です。独自のプローブデザイン法と多量のプローブを利用することで、両鎖のメチル化状態の解析が可能となり、高い精度での解析が期待できます。このたび、網羅的なカタログ製品のほか、研究に応じたカスタム製品を発売することで、幅広いディスカバリー実験からターゲットを絞ったメチル解析まで、エピジェネティクス解析の精度と効率の向上に寄与します。
本製品の発売により、すでに当社が販売しているターゲットエンリッチメント試薬のラインアップが強化され、エピジェネティクス**研究をはじめとする次世代シークエンサーを用いたDNA解析の効率化に貢献してまいります。
【製品特性】
独自のDNA合成技術による多数のDNAプローブを利用することで、両鎖のメチル化状態を解析
網羅的なエピジェネティック領域をカバーするカタログ製品と研究に応じたカスタム製品で、効率よくシークエンス情報を取得
わずか1μgのインプットサンプルDNAから高解像度、高感度なデータを実現
【対応する次世代ゲノムシークエンサー】
イルミナ社「HiSEQシリーズ、MiSEQシリーズ」
【希望販売価格】
上記のカタログ製品のほか、カスタム製品も販売しています。
【用語解説】
*DNAのメチル化:DNAを構成する4種類の塩基のうち、シトシンの5位の炭素にメチル基が付加された状態
**エピジェネティクス:DNAの塩基配列の変化を伴わずに細胞分裂や世代を経て伝わる遺伝現象、またその現象の解明を目指す研究分野
【お問い合わせ先】
広報グループ
電話03-5443-7040
FAX03-5443-7113
- 企業サイトURL
- http://www.roche-diagnostics.jp/
- ニュース・プレスリリース
- http://www.roche-diagnostics.jp/news/14/03/03.html
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