脳卒中の救急医療をスマートフォンでサポートする遠隔画像診断治療補助システム「i-Stroke(アイストローク)Ver.2.0」新発売

富士フイルムメディカル株式会社
2011年12月15日

富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、スマートフォンを利用して脳卒中の救急医療をサポートする遠隔画像診断治療補助システム「i-Stroke(アイストローク) Ver.2.0」(以下アイストローク V2)を、富士フイルムメディカル株式会社(社長:平井 治郎)を通じて平成24年1月16日より発売いたします。

アイストロークは、脳卒中を発症した救急患者を受け入れた病院から、院外にいる専門医の持つスマートフォンに患者の検査画像や診療情報を送信し、治療に必要な処置情報を効率良くやりとりすることで、病院内での診断や治療をサポートするシステムです。病院でいかに迅速かつ適切な処置や治療ができるかが、患者の生死や予後を大きく左右する脳卒中治療において、非常に有用性が高いと評価され、救急医療の現場で活用されています。
富士フイルムは平成22年7月より東京慈恵会医科大学との「ひとつでも多くの命を救うプロジェクト」において共同開発を行い、本年6月に本システムを発売いたしました。

今回発売する「アイストローク V2」は、院内のスマートフォンで撮影した患者の動画や静止画を、院外にいる専門医がスマートフォンで閲覧できる機能や、心電図、血圧などの生体モニターのストリーミング送信機能を新たに搭載しました。これにより、患者の意識状態や外傷の状況、病状、心電図波形などの情報を、院外にいる専門医があたかも院内にいるかのように共有でき、患者の状態をより的確に把握した上で適切なアドバイスを行うことが可能になります。このほかにも、患者の過去の診療情報を参照する機能や、新たな診療情報が書き込まれた時に院外にいる専門医が持つスマートフォンにメールを送信する機能を追加するなど、医療現場からの細かなニーズにも対応しました。
今回、救急医療における基本的な患者情報を各科の専門医が院外からでも把握できる機能を追加したことで、「アイストローク」を脳卒中だけでなく、すべての救急医療のサポートにも応用することが可能になりました。
また、「アイストローク V2」は、ソフトバンクのiPhone(*1)に加え、新たにNTTドコモのスマートフォンにも対応しました。通信会社および携帯端末の選択肢が増えたことで、より多くの方に幅広くご利用いただけます。

富士フイルムは、医療現場での救急医療を効率的かつ広域に支援することで、今後も医療の質の向上、人々の健康の維持増進に貢献していきます。

*1 iPhoneはApple Inc.の商標です。iPhone商標はアイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。



1. 発売日
平成24年1月16日

2. 製品名
「i-Stroke(アイストローク) Ver.2.0」

3. 主な特長

<アイストロークの基本機能>

脳卒中が疑われる患者が病院に救急搬送された場合、院内の担当医が事前に登録された専門医の所有するスマートフォンに、「ストロークコール」で患者情報を一斉に配信します。「ストロークコール」を受けた専門医は、スマートフォン上の「アイストローク」で、救急搬送された患者の基本情報や検査画像情報などを閲覧し、適切な検査や処置についてコメントすることで、担当医の治療方針判断や、専門医が駆けつけるまでの診断、治療をサポートします。発症からの時間経過とともに色が変わる「タイムライン」上に患者の検査画像や医師のコメント、処置の状況が表示され、診療にかかわる医療スタッフが発症から検査、診断、治療などの情報を時系列で共有することができます。

企業サイトURL
http://fms.fujifilm.co.jp/
ニュース・プレスリリース
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0592.html

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