デジタルカメラ「FinePix X100」や乳がん検査用デジタルX線撮影装置「AMULET」など 富士フイルム主要10製品が「グッドデザイン賞」を受賞!
- 富士フイルムメディカル株式会社
- 2011年10月5日
富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2011年度グッドデザイン賞(*1)において、デジタルカメラ「FinePix X100」や、乳がん検査用デジタルX線撮影装置「AMULET(アミュレット)」など主要10製品が、「グッドデザイン賞」を受賞しました。
今回、当社が「グッドデザイン賞」を受賞したのは、デジタルカメラやフォトブック作成ソフトウエアなどのイメージング分野の製品・サービス、デジタルX線診断装置やX線医療画像処理ユニットなどのメディカル分野の製品、グラフィック分野の画期的なインクジェットデジタル印刷機など、コンシューマ向け製品から業務用製品まで、多岐にわたっています。また、製品の外観デザインだけでなく、それぞれの製品の高い性能、使いやすさや、快適な操作を実現したユーザーインターフェース、医療機器における体への負担の少なさなど、さまざまな観点から高く評価されました。
多くの応募の中から、多数の当社製品が「グッドデザイン賞」に選ばれましたことを励みに、これからも優れた製品の開発に取り組んでいきます。
*1 昭和32年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」を母体とし、平成10年より財団法人日本産業デザイン振興会(現公益財団法人日本デザイン振興会)の主催事業として運営される日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度。これまで50年以上にわたり、産業の発展とくらしの質を高めるデザインを広く伝えることを目的に展開されています。
■ 乳がん検査用デジタルX線撮影装置 「AMULET f / AMULET s」
世界最小画素50μm(*2)の直接変換型FPDを搭載し低ノイズで鮮明なマンモグラフィ画像を描出する、乳がん検査用デジタルX線撮影装置です。乳房の画像特徴に応じた新画像処理技術により診断画像を飛躍的に向上させただけでなく、受診者の不快感軽減、撮影者の操作性向上にも配慮し、快適で使いやすいシステムを実現しました。
「AMULET f」はマンモグラフィの通常撮影だけでなくバイオプシー検査(*3)などの精密検査にも対応したフルファンクショナルモデル、「AMULET s」は通常撮影を中心とした主に検診向けのスタンダードモデルです。
*2 平成23年8月末時点でアモルファスセレン型直接変換方式のデジタルマンモグラフィに関する公開情報に基づいています。(当社調べ)
*3 乳がん精密検査のための生検で、疑わしい部位に直接針を刺すことで細胞を採取し、病理検査を行う手法。傷も小さく縫合が不要で、小さながんや石灰化の診断にも有用。その中でもステレオバイオプシ検査は2方向からの撮影を行うことにより、検査部位を3次元座標で特定できる技術。別売オプション。
【審査員の評価コメント】
受診者に対する配慮の向上が評価された。(1)フェイスガードやアームレストの形状変更による「不快感」「苦痛」の低減。(2)検査技師の操作性向上による検査時間の短縮と技師の身体的負担の低減。(3)画像処理技術の融合による診断精度の向上から受診者の安心感へと繋がる。また、可能な限り部品の共通化を図ることで、無駄な新規部品の作製を抑制し導入を促す。さらなる進展が望まれる。
■ デジタルX線画像診断装置 「FUJIFILM DR CALNEO C 1417 Wireless / 1717 Wireless / 1417 Wireless SQ」
少ないX線量でもシャープかつ高画質なX線画像を提供する「ISS方式(*4)」間接変換方式FPD(*5)を採用した軽量・薄型のDR方式(*6)無線タイプカセッテサイズデジタルX線画像診断装置シリーズです。既設の立位・臥位撮影台へそのまま装着でき撮影台の買い換えが不要なことや、瞬時に無線・有線の通信モードを切り替えられることなど高い実用性を実現しました。また、標準仕様である「1417 Wireless」、幅広FPDにより、大きな被写体の効率的な撮影を可能にする「1717 Wireless」、光変換効率に優れ少ないX線量でも高画質画像を得ることができ、被ばく線量の低減が求められる小児・産科領域などで特に有効な「1417 Wireless SQ」と幅広いラインアップによって、さまざまなシーンでご活用いただけます。
*4 Irradiation Side Samplingの略。従来型のFPDと反対側のX線照射面側にセンサーを配置し、X線の照射面側より、X線から変換された光信号を読み取る当社独自方式。光の散乱を抑え、効率よく検出できる。
*5 Flat Panel Detectorの略。被写体を通過して照射されるX線エネルギーを検出し電気信号に変換するX線画像平面検出器のこと。
*6 Digital Radiographyの略。被写体を通過して照射されるX線エネルギーを電気信号に変換し、X線透過画像として再構成する方式。
【審査員の評価コメント】
外観は基本設計を踏襲し、シンプルで清潔感のあるデザインにまとめられ、長く使われる事を意識している。無線と有線両方での使用を可能にし、確実に装着できるバッテリーやコネクターケーブル、安心感のあるグリップなどを設けて操作性と確実性を両立している。従来にはなかった正方形型のカセッテは縦横の入れ替えが不要で、技師のワークフローを大幅に軽減している。
■ X線医療画像処理ユニット 「CONSOLE ADVANCE」
デジタル化されたX線画像を受信し、放射線技師が画像品質の確認と最適化を簡単に効率よく行えるソフトウエアです。多岐にわたる一般X線撮影のワークフローや接続されるさまざまな周辺機器などのあらゆるケースで、効率的で簡単、安全な撮影業務を行っていただけるよう、「直感的なユーザーインターフェース」、「さまざまな撮影用システムへの対応」、「高性能画像処理技術」などの新機能を搭載しました。DR/CR(*7)という異なるタイプのX線画像読取装置に同時接続が可能なので、既存設備を有効に活用した各医療施設に最適な撮影業務環境を提供します。
*7 Computed Radiographyの略。イメージングプレート(IP)に記録したX線画像情報を読み取り、診断目的に合わせて最適なデジタル画像処理を行うことで、高精度のX線画像を生成する、医療用デジタルX線画像診断システム。
【審査員の評価コメント】
「効率の良い操作性」と「大きな画像表示エリア」、この2つを両立させたX線画像処理用ソフトウエアは技師に対しては従来の画像取得操作のメリットを維持しながら、さらに画像表示を高速化し、明快な画像レイアウトによって、ストレスのない操作が可能となっている。そして、そこで生まれた心的、時間的余裕を受診者へのケアに向けるというホスピタリティは、素晴らしいデザインストーリーであると評価された。
【お問い合わせ先】
報道関係 広報部 TEL 03-6271-2000
- 企業サイトURL
- http://fms.fujifilm.co.jp/
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