画像処理フィルターと大型部品への対応により幅広い分野でのCT撮影を支援 マイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio 7000」を発売

株式会社島津製作所
2025年10月21日


製品写真:マイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio 7000」

島津製作所は、10月21日にマイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio 7000」を発売します。「inspeXio」シリーズは、当社の産業用X線CTシステムにおける最上位ブランドです。本製品は、前身機種「inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus」の特長である高解像度・高コントラストなCT画像は維持しつつ、新たな撮影モードによる画質向上と搭載可能な検査対象物質量の拡張を実現しました。

マイクロフォーカスX線CTシステムは、X線を使って物体の内部を撮影し、非破壊で3次元の画像を生成する装置です。金属や樹脂の検査対象物を回転させながら撮影したX線透視画像をコンピュータ処理することで、内部を観察できます。対象を壊すことがないため、リチウムイオン電池や電子機器、自動車部品など様々な分野の研究開発や品質管理で利用され、高度なモノづくりを支援しています。

「inspeXio 7000」は、自社製マイクロフォーカスX線発生装置と大型フラットパネル検出器に独自の超高速演算処理システムを組み合わせることで、広視野・高解像度・高コントラストな断面画像を誰でも簡単にすぐに取得できます。さらに、X線が透過しづらい検査対象物でもノイズの少ないCTデータが取得できる撮影モードを搭載し、高品質な画像を観察できます。また、搭載可能な検査対象物質量の向上や、広角カメラを用いた装置内部モニタリングシステムの採用により、ユーザーへさらなる使いやすさを提供します。

島津製作所は、X線装置のメーカーとして130年の歴史を持つパイオニアです。今後も最上位機種となるマイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio 7000」を中心に、多くの製造業・研究機関の品質管理・研究開発を支援していきます。

新製品の特長

1. 広視野・高解像度・高コントラスト
自社製マイクロフォーカスX線発生装置と大型高解像度フラットパネル検出器の採用により、広視野・高解像度・高コントラストな画像を撮影できます。加えて、独自の高速演算技術により、誰でもすぐに内部構造の観察が可能です。

2. ノイズを抑えた高品質な断面画像
大型リチウムイオン電池などX線が透過しづらい検査対象物でも、ノイズの少ないCTデータが取得できる撮影モードを標準搭載しました。また、専用画像ビューワーの画像処理フィルターと組み合わせ、目的に応じた高品質な断面画像を得ることができます。

3. 幅広い検査対象
大型部品の検査に対応するため、搭載可能な検査対象物の質量が従来比1.6倍になりました。そのほか装置内部モニタリングシステムを搭載したことで、より簡単に大小さまざまな部品の位置決めができます。

製品名:マイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio 7000」
希望販売価格:1億1495万円(税込み)
販売目標台数:発売後1年間で40台

※詳細は掲載元をご覧ください。

企業サイトURL
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ニュース・プレスリリース
https://www.shimadzu.co.jp/news/2025/v9fhrxu9-wtv0xd5.html

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