標準型医療情報クラウドとして「Warokuホスピタルカルテ」ver.1.5をリリース
- 株式会社レスコ
- 2025年1月31日
精神科病院向けクラウド型システム「Waroku(ワロク)ホスピタルカルテ」に、新たに"標準型医療情報クラウド"の仕組みを備え、「Warokuホスピタルカルテ」ver.1.5としてリリースします。
「Warokuホスピタルカルテ」は、精神科病院の診療を支援するクラウド型システムです。この度、紙カルテや各種伝票の電子化という従来の電子カルテの枠を超えて、新たに"標準型医療情報クラウド"として展開します。厚生労働省が進める標準型電子カルテの目的としても示される「切れ目なくより質の高い医療等の効率的な提供」※1を実現するため、標準コード・マスタに準拠し、スムーズな情報共有を可能にします。また、コスト・セキュリティ・マネージドサービスの活用などのクラウドのメリットを最大限に発揮するため、クラウドネイティブ開発によって構築しています。※2
※1 厚生労働省「第1回標準型電子カルテ検討ワーキンググループ資料」
※2 病院システムのクラウド型システムへの移行については、「医療DX令和ビジョン2030」においても提言されている
(厚生労働省「病院の情報システムの刷新に係る方向性について」)
●背景
近年、少子高齢化の進行による労働人口の減少、ひいては担い手の不足が社会課題となっており、政府は持続可能な社会保障制度の実現に向けた医療DXを推進しています。加えて、精神科医療においては他の診療科と比べて「成育環境情報※3」がより重要とされるとともに、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の構築が求められており、医療機関間や医療機関・行政・支援事業所等とのシームレスな情報連携が喫緊の課題となっています。
こうした背景からレスコは、「Warokuホスピタルカルテ」の開発に2019年より着手し、現在進行形で更新されている標準化に関するルール・仕様への対応などを経て、今回の「Warokuホスピタルカルテ」ver.1.5リリースに至りました。
※3 価値観を形成する生まれてから現在までの生活環境や家庭環境等のバックグラウンドのこと
●特徴
「Warokuホスピタルカルテ」は、医療DXに欠かせない以下の仕様・機能に対応しています。
<標準コード・マスタ>
現在、全国の病院で使用されている電子カルテは、病院独自のマスタやシステム独自のコードで構築し運用されており、医療情報を共有するには変換が必要とされている。「Warokuホスピタルカルテ」は、異なる医療機関や異なるシステム間での情報共有やデータのやりとりをスムーズに行うために、標準コード・マスタを採用している。
<クラウドネイティブ>
ガバメントクラウドとして採択されているAWS(Amazon Web Services)を採用。
クラウドリフトではなくクラウドネイティブ開発による構築で、クラウドのメリットを最大限に活かし、複数病院での共同利用も可能となるなど、コストを大幅に削減。さらに、3省2ガイドライン※4に適合した運用を実現(セキュリティ対策、ゼロトラストネットワークの構築、BCP対策)。
<マネージドサービス>
電子カルテ・レセコン・部門システムのICT環境の運用や保守を、外部の専門業者に委託するマネージドサービスに対応。ICT部門の負担を軽減して本来のコア業務にリソースを充てられる。
<オンライン資格確認>
医療DXの工程表にも掲載されているオンライン資格確認に対応。
<電子処方箋>
医療DXの工程表にも掲載されている電子処方箋に対応。
※4 厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」、経済産業省・総務省「医療情報を取り扱う情報システム・サービスの提供事業者における安全管理ガイドライン」の総称。
●今後の予定
2025年夏にリリース予定の「Warokuホスピタルカルテ」ver.2.0以降では、DWHによるデータ分析や、2025年度にスタートする電子カルテ情報共有サービスへの対応など、さらなる機能拡充を見込んでいます。将来的には、オープンAPI化、オープンソース化を計画しており、情報インフラとしての発展を目指します。
<「Warokuホスピタルカルテ」ver.1.5のリリース発表会>
公開日:2025年2月13日(木)16:00〜
イベント情報ページのお申し込みフォームよりお申し込みください。
イベントページ詳細はこちら
<ユーザーボイス動画>
「Warokuホスピタルカルテ」を運用中のユーザー病院の動画公開を予定しています。
公開時期:2025年4月頃
レスコYouTubeチャンネルにて公開
●株式会社レスコについて
レスコは、精神科の病院・クリニック・訪問看護・行政・支援機関向けに業務支援システムの開発・販売や、情報システム全般の設計・開発・導入を提供しています。「独創的なソフトウェアとサービスで新しい精神科医療のカタチをデザインする」ことを企業理念として、成育環境情報の一元管理、医療機関・支援機関の間での情報共有により、早期発見・早期介入、より適切な医療・支援の実現における役割をトップシェアベンダーとして果たしていきます。
●TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心としたさまざまな社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
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