血管撮影システム向け音声認識機能「SMART Voice」を開発 カテーテル治療の効率化に貢献
- 株式会社島津製作所
- 2024年10月23日
島津製作所は、血管撮影システム「Trinias series with SCORE Opera」向け音声認識機能「SMART Voice」を開発しました。本機能の搭載により検査業務を効率化して医師及び医療従事者の負担を軽減します。当社は本機能を搭載した血管撮影システムを、心臓カテーテル治療を中心としたライブデモンストレーションコース「CCT2024」(神戸国際展示場、10月24日〜26日)、「TCT2024」(ワシントンD.C.、10月27日〜30日)、北米医学放射線学会「RSNA」(米イリノイ州シカゴ、12月1日〜5日)の各付設展示会に出展します。
血管撮影システムは、脳や心臓などの血管内に細く長い管(カテーテル)を挿入して脳梗塞や心筋梗塞を治療するカテーテル手術や、血管系疾患の検査・治療などに使用されるX線透視撮影装置です。従来はタッチパネルや専用のコントロールレバーで操作されており、術者は操作のために患部や画像モニタから視線を外す必要がありました。また、両手がふさがっていると他の医療従事者に操作を依頼する必要がありました。
「SMART Voice」は日本語と英語に対応しています。治療で頻繁に利用される「StentView(ステント強調処理)」「透視保存」「画像操作」など13種類※1の機能をモニタ懸垂器に取り付けられたマイクに向かって発声するだけで操作可能です。またGPU※2を使用することで、音声認識から機能の実施まで迅速に反応するためスムーズな検査・治療をサポートします。2024年4月から施行された「医師の働き方改革」※3では労働時間短縮が求められています。本機能は、1人で処理できる業務の拡大と検査効率の向上を通じて医師の労働時間を短縮します。
島津製作所は2024年12月に、本機能を年間契約のサブスクリプションサービスとして提供することを目指しており、引き続き血管撮影システムの利便性を高めることで低侵襲治療の発展に貢献します。
※1 Cアーム、カテーテルテーブルなどを含むハードウェアは音声操作できません
※2 Graphics Processing Unitの略で主に大量の画像などを高速に処理するために利用される半導体
※3 厚生労働省「医師の働き方改革」ページ
「SMART Voice」使用イメージ図
搭載予定機器:血管撮影システム「Trinias series with SCORE Opera」
※サブスクリプションサービスSCORE Link(年間契約)の一機能として追加搭載
※音声認識用マイクセットは別売です
※Trinias、SCOREは(株)島津製作所の商標です
製造販売認証番号
224ABBZX00053000:据置型デジタル式循環器用X線透視診断装置 [血管撮影システム Trinias]
特定保守管理医療機器
- 企業サイトURL
- https://www.shimadzu.co.jp/
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