妊娠高血圧症候群へのWebベース早期遠隔介入の効果を示す:POP-HT
Long-Term Blood Pressure Control After Hypertensive Pregnancy Following Physician-Optimized Self-Management: The POP-HT Randomized Clinical Trial
背景
妊娠高血圧症候群への積極的血圧管理介入の効果は。
イギリスUniversity of OxfordのKittら(POP-HT)は、子癇前症または妊娠高血圧症候群を合併して退院時に降圧薬投与を要した18歳以上の女性222名を対象として、これを検証するRCTを行った。
介入群に対しては、患者が自己血圧測定値をスマホアプリでWebベースプラットフォームに随時送信し、降圧薬の減量・継続または訪医等の通知を医療側から送信し、また体力アップについてのアドバイス等もなされた(対照:通常ケア)。一次アウトカムは産後9ヵ月の24時間平均拡張期血圧のベースラインからの変化である。
結論
遠隔介入の一次アウトカムに対する効果を認めた(−5.8mmHg)。また、24時間平均収縮期血圧も介入群が対照群より有意に低かった(−6.5mmHg)。
評価
妊娠初期での積極的降圧介入が中長期的な利益をもたらすことを示した最初のRCTエビデンスであるばかりでなく、Webベース遠隔介入という新規手法の効果も示した重要な結果である。