閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者の心血管疾患二次予防のためのCPAPは1日4時間以上:メタアナリシス
Adherence to CPAP Treatment and the Risk of Recurrent Cardiovascular Events: A Meta-Analysis

カテゴリー
循環器、Top Journal
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
October 2023
330
開始ページ
1255

背景

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)への持続陽圧呼吸療法(CPAP)の有効性に関するデータが蓄積されてきた。
スペインCentro de Investigacion Biomedica en Red de Enfermedades Respiratorias(CIBERES)のBarbeらは、心血管疾患およびOSAを有する成人の心血管アウトカムおよび死亡率へのCPAPの治療効果を解析した3件のRCTの個別患者レベル(IPD)メタアナリシスを行った(n=4,186)。

結論

ITTによるIPDメタアナリシスでは、主要アウトカムである心臓または脳血管のおける主要有害事象(MACCE)の初回再発に対するCPAPの効果は確認されなかった。しかし、CPAPの高アドヒアランス(≧4時間/日)は、MACCEの再発リスク低下と関連した(HR 0.69)。

評価

IPDメタアナリシスで予防・治療手法の有益な条件を特定した、という珍しい結果である。著者らは、「必ず一晩中治療を行わなければならない」「スイートポイントは毎晩6時間である」としている。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)