閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者の心血管疾患二次予防のためのCPAPは1日4時間以上:メタアナリシス
Adherence to CPAP Treatment and the Risk of Recurrent Cardiovascular Events: A Meta-Analysis
背景
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)への持続陽圧呼吸療法(CPAP)の有効性に関するデータが蓄積されてきた。
スペインCentro de Investigacion Biomedica en Red de Enfermedades Respiratorias(CIBERES)のBarbeらは、心血管疾患およびOSAを有する成人の心血管アウトカムおよび死亡率へのCPAPの治療効果を解析した3件のRCTの個別患者レベル(IPD)メタアナリシスを行った(n=4,186)。
結論
ITTによるIPDメタアナリシスでは、主要アウトカムである心臓または脳血管のおける主要有害事象(MACCE)の初回再発に対するCPAPの効果は確認されなかった。しかし、CPAPの高アドヒアランス(≧4時間/日)は、MACCEの再発リスク低下と関連した(HR 0.69)。
評価
IPDメタアナリシスで予防・治療手法の有益な条件を特定した、という珍しい結果である。著者らは、「必ず一晩中治療を行わなければならない」「スイートポイントは毎晩6時間である」としている。