中国発「火鷹(FIREHAWK)」ステントはXIENCEに劣らず:TARGET All Comers
Targeted therapy with a localised abluminal groove, low-dose sirolimus-eluting, biodegradable polymer coronary stent (TARGET All Comers): a multicentre, open-label, randomised non-inferiority trial

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
The Lancet
年月
September 2018
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開始ページ
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背景

FIREHAWKは、中国期待の新世代生分解性標的化シロリムス溶出ステント(TES)である。Yale UniversityのLanskyら(TARGET All Comers)は、冠動脈疾患およびPCI適応心筋虚血患者を対象として、同ステントとXIENCEの効果・安全性を検証するRCTを行った(TARGET All Comers試験、n=1,653)。一次エンドポイントは、12ヶ月におけるTLF、心臓死・TV-MI・TLRの複合である。

結論

FIREHAWKとXIENCEの間に一次エンドポイント差はなく、FIREHAWKの非劣性が結論された。ステント内晩期血管径損失は、FIREHAWK群0.17mm、XIENCE群0.11mmであった。

評価

標的化して薬剤用量を減らすというコンセプトの新世代ステントである。初めて中国外で行われた検証で、現行世界標準への代替候補となりえることを示した。5年結果が注目される。

関連するメディカルオンライン文献

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)