妊娠糖尿病に早期メトホルミンを導入すべきか
Early Metformin in Gestational Diabetes: A Randomized Clinical Trial
背景
妊娠糖尿病患者には早期メトホルミン治療を導入すべきか。
アイルランドUniversity of GalwayのDunneらは、同患者510名を対象として、これを検証するRCTを行った。患者を標準ケアに加えてメトホルミン追加群とプラセボ群に割り付けた。一次複合アウトカムは、妊娠32〜38週時点でのFBS>5.1 mmol/L、またはインスリン療法の開始である。
結論
一次複合アウトカムはメトホルミン追加群で56.8%、プラセボ群で63.7%と有意差はなかった。二次アウトカム(血糖管理・妊婦体重・出産児体重)ではメトホルミンが優った。
評価
一次アウトカムで有意差はなかったものの、血糖コントロールや母体の体重管理はメトホルミン早期導入で良好であった。著者らは、エンドポイントを再考した、より大規模な試験を主張している。