高血圧への低用量3剤併用療法にさらなるエビデンス
Fixed Low-Dose Triple Combination Antihypertensive Medication vs Usual Care for Blood Pressure Control in Patients With Mild to Moderate Hypertension in Sri Lanka
背景
高血圧治療に低固定用量3剤併用療法が提唱されている。オーストラリアUniversity of New South WalesのWebsterら(TRIUMPH)は、スリランカの未治療で単剤からの増量が必要な高血圧患者を対象とする非盲検RCTを行なった(対照:通常治療、n=700)。一次アウトカムは、6ヶ月での標的血圧範囲(<140/90 mmHg[DM/CKDでは <130/80 mmHg])到達患者率である。
結論
3剤併用の一次アウトカム優性を認めた(70% vs 50%、リスク差12.7%)。有害事象に群間差はなかった。
評価
併用薬はtelmisartan(20mg)・amlodipine(2.5mg)・chlorthalidone(12.5mg)である。すでに強く推奨するレビューの存在する手法であり(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28230062)、複雑でない患者に対しては標準療法となる可能性がある。