ViV-TAVRの有効性・安全性を確認
Transcatheter Aortic Valve Replacement of Failed Surgically Implanted Bioprostheses: The STS/ACC Registry
背景
SAVR失敗例に対しvalve-in-valve(ViV)TAVRを行う例が増えてきたが、ネイティブ(NV)TAVRと安全性・有効性はどう違うか。Cleveland Clinic(UAE)のTuzcuらは、SAVR失敗例に対するViV-TAVR施行 1,150例を、諸属性をマッチしたNV-TAVR 2,259例と比較した。
結論
ViV-TAVR群は、30日死亡・1年死亡・心不全入院のリスクがNV-TAVR群より低かった(HR:各0.503・0.653・0.685)。ViV-TAVRではTAVR後の平均圧較差がより大きく、重症大動脈弁逆流がより少なかった。
評価
同手法の有効性を示した4年前の459例報告を継承して(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/1886189)、 その安全性・有効性を確かなものとした。ただし、両報告とも1年結果であり、長期結果に関しては未だ大規模報告がない。