欧米のTAVI症例数は現在年間18万、27万まで増える
Annual number of candidates for transcatheter aortic valve implantation per country: current estimates and future projections
背景
欧米におけるTAVI(経カテーテル大動脈弁植込み術)の実施現況は。オランダErasmus University Medical CenterのDurkoらは、37研究(n=26,402)のモデル化メタアナリシスによりEU・アメリカ・カナダの現在・将来の年間TAVI症例数を推定した。
結論
重症ASの発症率は65歳以上で4.4‰/yearであった。重症患者の41.6%はSAVRを受けず、非手術患者の61.7%がTAVIを受けた。EU・北米のTAVI症例数は年間各114,757・58,556と見積もられる。TAVI適応の拡大により、この数は270,000に達するものとみられる。
評価
TAVIの世界的現況の高信頼度の概観である。EUで創始された技法であるためEUの症例は多い。日本では昨年末までの5年で1万例と言われているが(http://mol.medicalonline.jp/library/journal/abstract?GoodsID=ag9shinh/2018/001906/002&name=0528-0534j)、その将来は適応の設定や資源配分だけでなくデバイスのテクノロジーにも依存している。


