急性虫垂炎の緊急手術は24時間までは延期できる：PERFECT

Role of preoperative in-hospital delay on appendiceal perforation while awaiting appendicectomy (PERFECT): a Nordic, pragmatic, open-label, multicentre, non-inferiority, randomised controlled trial

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背景

虫垂切除術は急性虫垂炎の標準治療であり、必要な患者で緊急手術を遅らせることは虫垂破裂のリスクを高める可能性があると考えられている。
フィンランドHelsinki University HospitalのJalavaら（PERFECT）は、北欧3施設の単純性急性虫垂炎患者を、8時間以内または24時間以内の虫垂切除術へと割り付け、虫垂穿孔率を比較するRCTを実施した（n=1,822）。

結論

虫垂穿孔率は8時間群で8%、24時間群で9%と有意差はなかった（絶対リスク差 0.6%, リスク比 1.065）。30日合併症率はそれぞれ7%、6%であり、フォローアップ期間中の死亡はなかった。

評価

緊急手術を遅らせても、穿孔の診断は増加しなかった。24時間までは安全に延期可能と考えられ、手術室のリソースの最適化に資する知見である。