USPSTFは「非伝統的CVDリスク因子」の価値を評価しない
Nontraditional Risk Factors in Cardiovascular Disease Risk Assessment: Updated Evidence Report and Systematic Review for the US Preventive Services Task Force
背景
伝統的リスク因子への、足関節上腕血圧比(ABI)・hsCRP・冠動脈石灰化(CAC)スコアの追加は、心血管疾患(CVD)リスク予測を改善しうるか。Kaiser PermanenteのLinらは、USPSTFと共同で行った43研究(n=267,224)のメタアナリシス結果を報告している。
結論
非伝統的リスク因子の臨床的有用性を証明するに足る直接エビデンスは存在しない。判別能や再分類の改善を示すエビデンスは間接的であり、それらを伝統的リスク因子に追加すべきエビデンスは不足している。
評価
USPSTFは10年前にも同様な「判決」を下していた(http://annals.org/aim/fullarticle/744946/using-nontraditional-risk-factors-coronary-heart-disease-risk-assessment-u)。以後の膨大な研究集積にもかかわらず、それらがマージナルであるとする見方が維持されていることは衝撃的である。