CagriSema(セマグルチド・cagrilintide合剤)は新しい減量薬?:第3相へ
Efficacy and safety of co-administered once-weekly cagrilintide 2.4 mg with once-weekly semaglutide 2.4 mg in type 2 diabetes: a multicentre, randomised, double-blind, active-controlled, phase 2 trial
背景
2型糖尿病への長時間作用型アミリンアナログCagrilintideとGLP-1作動薬セマグルチド併用の有効性・安全性は。
アメリカVelocity Clinical ResearchのFriasらは、SGLT2阻害薬服薬の有無に関わらず、メトホルミン服薬中でBMI 25kg/m2以上の2型糖尿病患者92名を対象として、これを検証する32週の第2相RCTを行った。患者を、cagrilintide+セマグルチド(CagriSema)・セマグルチド・cagrilintideの3群に割り付けた(週1度皮下注, 全群2.4 mgまで増量)。一次エンドポイントは、ベースラインからのHbA1c値変化である。
結論
CagriSemaのcagrilintideに対する一次エンドポイントに対する優位性を認めた一方、セマグルチドに対する優位性は認められなかった(CagriSema -2.2% vs. セマグルチド -1.8% vs. cagrilintide -0.9%)。二次エンドポイントの体重変化では、CagriSemaが他2薬に優った。有害事象の報告は全群同等で、レベル2~3の低血糖イベント、致死的有害事象の報告はなかった。
評価
両薬ともNovo Nordiskのもので、減量に関してはその併用(合剤)がセマグルチド単独に優る、という可能性を追求しているようである。第3相が期待される。