喘息はAFリスク
Associations of Asthma and Asthma Control With Atrial Fibrillation Risk
背景
喘息が心房細動(AF)リスクである、という疫学研究が発表された。ノルウェーNorwegian University of Science and TechnologyのCepelisらによるもので、Nord-TrondelagHealth Study(HUNT)の成人データの解析による(n=54,567)。
結論
平均追跡期間15.4年で3.8%がAFを発症した。 確診喘息患者は、対照者と比較してAF発症リスクが高かった(調整ハザード比1.38)。コントロール不良喘息患者においてAFリスクが最も高く、喘息コントロールレベルとAFリスクの間には用量反応関係があった(調整ハザード比1.74)。
評価
古典的なデンマークの疫学研究はCOPDがAFリスクを1.8倍増する、としていたが(http://erj.ersjournals.com/content/21/6/1012.short)、規模が小さく用量反応関連が確認されていない。喘息とAFとの関連は機構が興味深く、免疫炎症反応・自律神経の関与と共に、ステロイド使用との関連も注目されるべきである。