パッチデバイスでAFを早期発見
Effect of a Home-Based Wearable Continuous ECG Monitoring Patch on Detection of Undiagnosed Atrial Fibrillation: The mSToPS Randomized Clinical Trial

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
July 2018
320
開始ページ
146

背景

ウェアラブルによる心房細動(AF)のモニターに新しいデバイスが現れた。Scripps Translational Science InstituteのSteinhublら(mSToPS)は、個人が家で張り付け、一定期間後に外してパッチを郵送して解析してもらうウェアラブルデバイスのAF検知有効性を検証するRCTを行った。疑わしい主訴のあることを確認した2,651名の患者を即モニター群と4か月後モニター開始群に割り付けた試験で、一次アウトカムは、4か月後におけるAFの新診断である。

結論

パッチデバイスの一次アウトカム有効性を認めた(AF検知率:[即時群]3.9%;[遅延群]0.9%)。抗凝固療法開始者・循環器受診者も増えたが、AFによる緊急入院率に差はなかった。

評価

スマホ・スマートウオッチベースのデバイスが先行しているが(http://www.medicalonline.jp/news.php?t=review&m=circulation&date=201806&file=20180607-JACC-71-2381-J.csv)、異なる発想のデバイスである。新しい医用電子デバイス・プログラムの効果も通常のRCTにかけなければならない、という合意が形成されつつある。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)