漢方薬三七人参が虚血性脳卒中に効果示す
Efficacy and Safety of Panax notoginseng Saponins in the Treatment of Adults With Ischemic Stroke in China: A Randomized Clinical Trial
背景
三七人参(田七人参, Panax notoginseng)は、中国で古くから虚血性疾患の治療に使用されており、三七人参サポニンから調製されたXuesaitongソフトカプセルは、虚血性脳卒中の治療用として1999年に医薬品当局によって認可されている。
中国Xuanwu Hospital, Capital Medical UniversityのWuらは、三次医療施設67ヵ所で、発症14日以内の虚血性脳卒中(NIHSSスコア 4〜15)患者を、Xuesaitongまたはプラセボへと割り付け、3ヵ月服用後の機能的自立(mRSで0〜2)を一次アウトカムとして比較する多施設RCTを実施した(n=3,072)。
結論
3ヵ月後の機能的自立達成率は、Xuesaitong群で89.3%、プラセボ群で82.4%であった。重篤有害事象はXuesaitong群の1.0%、プラセボ群の1.1%に発生した。
評価
中国では中医学に由来する多くの薬剤が臨床使用されており、敗血症に対する血必浄(XueBiJing)のRCTが成功するなど、効果検証も進んでいる。本研究のPanax notoginsengも、虚血性脳卒中患者の機能的回復に効果を示した。


