RNA 干渉抗アンジオテンシノーゲン降圧薬zilebesiran第2相へ
ZilebesiranZilebesiran, an RNA Interference Therapeutic Agent for Hypertension
背景
アンジオテンシノーゲンは、降圧治療の注目の新標的である。
アメリカBrigham and Women’s HospitalのDesaiらは、107名の難治性高血圧患者を対象として、長時間作用型RNA干渉薬zilebesiran(肝臓におけるアンジオテンシノーゲン合成を阻害)の安全性・効果を検証する第1相用量漸増試験を行った(対照:プラセボ)。エンドポイントは、安全性・薬物動態・薬力学特性・血圧変化である。
結論
5名で軽度一過性の注射部位反応があったが、他に安全性懸念はなかった。高用量で降圧効果を認め、その効果は日内変動内で一貫しており、24週時点でも持続していた。
評価
注目の標的に対するAlnylam Pharmaceuticalsの革新薬で、大規模検証を正当化し、すでに第2相 KARDIA-1/2が進行中である。数ヵ月に一度皮下注という用法は、補完薬・高コンプライアンス薬としてユニークなポジションを約束している。なお、この領域での競争は激しく、アンチセンスアプローチは先行して第2相に入っている(https://www.jacc.org/doi/abs/10.1016/j.jacbts.2021.04.004)。