アメリカのレジデントは、カージオロジーをどうみているか
Career Preferences and Perceptions of Cardiology Among US Internal Medicine Trainees: Factors Influencing Cardiology Career Choice
背景
アメリカの内科レジデントは、カージオロジーにどんな印象を持ち、どう選択しているか。Duke UniversityのDouglasらは、198の研修プログラムに参加する1,123名へのメール調査を行った。
結論
専門分野選択基準は選好順に、労働時間の安定;家族的空気;女性に対するフレンドリーさ;良いロールモデルがいること;経済的メリット;やりがい;患者への目配り;キャリアアップへのチャンス、であった。カージオロジーの印象は頻度順に、労働環境が悪い;ワークライフバランスが悪い;多様性がない、であった。女性やカージオロジー志望でないレジデントは、男性や志望レジデントよりワークライフバランスを重視していた。男女とも、カージオロジーを選好するか忌避するかの決定的要因は、専門性の追求と循環器科の印象の2つであった。
評価
初めての面白い調査で、カージオロジーがワークライフバランスが悪く女医が働きにくい(また報酬差が大きい)科であると見られていることが明らかになった。他方、専門医になったカ―ジオロジストは、男女とも約90%が自己の専門科に満足している、という(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28012614)。