心臓死ドナー(DCD)からの心臓移植にランドマーク試験
Transplantation Outcomes with Donor Hearts after Circulatory Death
背景
心臓移植におけるドナー不足問題は深刻である。
アメリカDuke UniversityのSchroderらは、心臓死ドナー(DCD)からの心移植の有効性・安全性を、脳死ドナー(DBD)からの心移植と比較する非劣性RCTを行った(n=180)。一次エンドポイントは、移植後6ヵ月時点でのリスク調整後生存率、一次安全性エンドポイントは、移植後30日時点での移植心関連重篤有害事象である。
結論
DCD心移植のDBD心移植に対する一次エンドポイント非劣性を認めた(94% vs. 90%)。一次安全性エンドポイントに有意差はなかった。
評価
すでにアメリカで流れのある心臓死ドナーからの心移植の方向性を決定的にするランドマーク試験である。本試験には多くの但し書きがあり、「死の定義」に始まり、採用すべきシステム(Organ Care SystemかNormothermic Regional Perfusionか)、一次グラフト不全(PGD)への対処法、 移植ネットワークの再編問題にまで至る。なお、この試験はシステムメーカーTransMedicsが資金提供している。


