βブロッカー(エスモロール)で糖尿病性足潰瘍を治療
Topical Esmolol Hydrochloride as a Novel Treatment Modality for Diabetic Foot Ulcers: A Phase 3 Randomized Clinical Trial
背景
糖尿病性足潰瘍(DFU)にβブロッカーが有効である、という仮説がある。
インドNehru Hospital ExtensionのRastogiらは、同患者176名を対象としてエスモロール塩酸塩ゲル局所使用の有効性・安全性を検証する第3相試験を行った(対照:標準ケア, 12週)。一次アウトカムは、12週で創傷治癒があった患者割合である。
結論
エスモロール局所塗布介入の一次アウトカム効果を認めた(OR 2.13)、24週でも同様で、創部治癒期間中央値は85日だった。治療関連有害事象はなかった。
評価
インドで2017にチモロールに関して形成された仮説である(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29037357/)。アメリカでの臨床試験より先に初めてポジティブ結果を出した。コスト効果の高い手法となる可能性があり、注目される。また、作用機序も興味深い。