スマートウォッチAIによるAF検出は「途上」
Passive Detection of Atrial Fibrillation Using a Commercially Available Smartwatch

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
JAMA Cardiology
年月
March 2018
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開始ページ
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背景

心房細動(AF)検出にスマートウォッチに装着するデバイスは有効か。University of CaliforniaのTisonらは、深層学習ニューラルネットワークによるCardiogram社アルゴリズム(DeepHeart)の有効性を二つのコホートで検証した。第1コホートはAFの除細動を行った51名の患者であり、第2コホートはHealth eHeart Study参加の外来患者1,617名である。

結論

DeepHeartを1億3,900万回以上の心拍学習により訓練した。院内除細動患者コホートでのAF検出は、C統計値0.97・感度98.0%・特異度90.2%であった。一方、外来患者での自己報告に依拠した探索的分析では、C統計値0.72・感度67.7%・特異度67.6%であった。

評価

スマートウォッチ装着デバイスは元来活動的患者でのAF検出を目的とするもので、その集団での有効性の相当な低下は、同コホートでは検証が難しいとはいえ、このテクノロジーが未だ途上のものであることを示している。著者らも、「概念の実証が成功した」としている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)