スマートウォッチAIによるAF検出は「途上」
Passive Detection of Atrial Fibrillation Using a Commercially Available Smartwatch
背景
心房細動(AF)検出にスマートウォッチに装着するデバイスは有効か。University of CaliforniaのTisonらは、深層学習ニューラルネットワークによるCardiogram社アルゴリズム(DeepHeart)の有効性を二つのコホートで検証した。第1コホートはAFの除細動を行った51名の患者であり、第2コホートはHealth eHeart Study参加の外来患者1,617名である。
結論
DeepHeartを1億3,900万回以上の心拍学習により訓練した。院内除細動患者コホートでのAF検出は、C統計値0.97・感度98.0%・特異度90.2%であった。一方、外来患者での自己報告に依拠した探索的分析では、C統計値0.72・感度67.7%・特異度67.6%であった。
評価
スマートウォッチ装着デバイスは元来活動的患者でのAF検出を目的とするもので、その集団での有効性の相当な低下は、同コホートでは検証が難しいとはいえ、このテクノロジーが未だ途上のものであることを示している。著者らも、「概念の実証が成功した」としている。