フェブキソスタットに意外な安全性懸念?
Cardiovascular Safety of Febuxostat or Allopurinol in Patients with Gout
背景
非プリン型キサンチンオキシダーゼ阻害薬フェブキソスタットの心血管効果は。The University of ConnecticutのWhiteら(CARES)は、痛風・心血管疾患合併患者6,190名を対象として、同薬の心血管疾患抑制効果をアロプリノールと比較するDBRCTを行った。一次エンドポイントは、心血管因死・非致死性心筋梗塞・非致死性脳卒中・緊急血管再建術を伴う不安定狭心症である(追跡期間中央値32ヶ月)。
結論
試験は早期終結した。一次エンドポイントでフェブキソスタットの非劣性が示された(HR:1.03)が、全原因・心臓血管因死亡ではフェブキソスタット群のHRは各1.22・1.34であった。
評価
すでに汎用されている同薬のアロプリノールへの心血管非劣性を確認しようとした試験だったが、「複合エンドポイントで非劣性だが死亡が多い」という意外な結果をみた。著者らは薬剤間相互作用等様々な原因を考慮しており、原因究明を進めるとしている。