DES後ISRに対しては薬剤コーティングバルーンでよい:ISAR-DESIRE 3
Coronary artery restenosis treatment with plain balloon, drug-coated balloon, or drug-eluting stent: 10-year outcomes of the ISAR-DESIRE 3 trial
背景
薬剤溶出ステント(DES)のステント内再狭窄(ISR)に対する最適の治療介入戦略は。
ドイツTechnische Universitat MunchenのKufnerらは、DES-ISR患者402名(500病変)を対象として、プレーンバルーン(PB)・パクリタキセルコーティングバルーン(PCB)・パクリタキセル溶出ステント(PES)の有効性・安全性を比較検証したISAR-DESIRE 3試験の10年結果を発表している。一次アウトカムは、心血管因死・標的血管心筋梗塞・標的病変血栓症・標的病変血行再建術の複合である。
結論
追跡期間中、治療間に一次有効性・安全性アウトカム有意差はなかった。
評価
同試験は3年結果をすでに発表しており(https://www.jacc.org/doi/abs/10.1016/j.jcin.2015.01.031)、同結果を確認した。DES-ISRには薬剤コートバルーンでよいという結論は、介入カージオロジストにとって朗報である。


