進行胆管がん化学療法にペムブロリズマブ追加で生存期間延長:KEYNOTE-966試験
Pembrolizumab in combination with gemcitabine and cisplatin compared with gemcitabine and cisplatin alone for patients with advanced biliary tract cancer (KEYNOTE-966): a randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial
背景
ゲムシタビンとシスプラチンの組み合わせは、進行した胆道がんに対する確立された第一選択治療であるが、近年、これに免疫チェックポイント阻害薬を併用する試みが行われている。
アメリカUCSF Helen Diller Family Comprehensive Cancer CenterのKelleyらは、世界175施設の、前治療歴のない局所進行、または遠隔転移を有する胆道がん患者に対するゲムシタビン+シスプラチン治療に加えて、最大35サイクルのペムブロリズマブまたはプラセボを1:1で割り付ける第3相ランダム化比較試験KEYNOTE-966を実施した(n=1,069)。
結論
全生存期間(中央値)はペムブロリズマブ群で12.7ヵ月、プラセボ群10.9ヵ月であった(ハザード比 0.83)。新たな安全性シグナルは観察されなかった。
評価
デュルバルマブの追加を検証したTOPAZ-1試験と同様に、進行胆道がんの標準治療への上乗せベネフィットを示した。ファーストライン治療でのオプションとして加わることになる。