最低単価制度導入でアルコールによる健康被害を防止?
Evaluating the impact of alcohol minimum unit pricing on deaths and hospitalisations in Scotland: a controlled interrupted time series study

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
The Lancet
年月
April 2023
401
開始ページ
1361

背景

スコットランドでは、2018年から飲酒抑制政策としてアルコール最低単価制度(MUP:£0.50 / unit)が導入された。
同国Public Health ScotlandのWyperらは、この政策の効果を検証するため、MUP導入前後で死亡・入院を比較した。

結論

MUP導入は13.4%のアルコール原因死亡、4.1%のアルコール原因入院の低下と関連し、さらに4つの社会経済的貧困地域でのアルコール原因死亡・入院の低下とも関連した。この効果の主因は、アルコール性肝炎の有意な低下とみられる。

評価

イングランドで検討されたが見送られ、カナダで一部導入されている制度である。「有効」とのエビデンス提出により、試みが広がる可能性もある。ただし、比較期間はパンデミックを挟んでおり、飲酒への影響の可能性は否定できない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)