最大・最長研究で、レムナントコレステロール・トリグリセリドの死亡リスクを確認
Elevated remnant cholesterol, plasma triglycerides, and cardiovascular and non-cardiovascular mortality
背景
トリグリセリド(TG)・レムナントコレステロール(RC)のアテローム性動脈硬化症リスクは広く認知されている。
デンマークCopenhagen UniversityのNordestgaardらは、Copenhagen General Population Study(CGPS)参加者87,192名のデータに基づき、RC・TGの全原因・特定原因死亡へのインパクトを検討する後向研究を行った。
結論
最長13年の追跡期間中に、687名が心血管疾患で、1,594名ががんで、856名がその他原因で死亡した。RC 1.0mmol/L(39mg/dL)以上は、0.5mmol/Lに比し、死亡ハザード比(HR)が、心血管疾患で2.2、癌で1.0、他原因で2.1であった。HRは虚血性心疾患で4.4、感染症で8.4、内分泌系疾患で9.1であった。TG 2mmol/L以上対1mmol/L未満の結果も同様だった。
評価
周知の関連を、最大・最長の国家レベルデータで確認した。高RCによる死亡リスクが癌では皆無、感染症・内分泌系疾患で虚血性心疾患の倍、という結果は興味深い。