第二世代DES間のLMCAD対処能に差はない
Safety and Effectiveness of Second-Generation Drug-Eluting Stents in Patients With Left Main Coronary Artery Disease
背景
左冠動脈主幹部病変(LMCAD)にはどのDESが良いか。韓国University of UlsanのLeeらは、3つの前向レジストリ(IRIS-DES・IRIS-MAIN・PRECOMBAT)データに基づき、CoCr-EES(n=1,254)・BP-BES(n=232)・PtCr-EES(n=616)・Re-ZES(n=590)を比較した。一次アウトカムは3年間のTVF率である。
結論
一次アウトカムに検討DESの間の有意差はなかったが、治療傾向スコア分析ではPtCr-EESはBP-BESに劣った。全原因死亡・心筋硬塞・TVRにも差はなかった。ステント血栓症3年発生率は全DESで≦1.0%と低かったが、EESプラットフォームが優れる傾向があった。
評価
高質レジストリデータを使用した大規模検討で、現行の第二世代DESの間にLMCADへの対処能に本質的な差がないことを示した。術者との「相性」の方が重要かもしれない。